ポストカード

主に絵本作家のポストカードです。

日常の隣の異次元を描く 吉田稔美

ミヒャエル・ゾーヴァのカードを出しているドイツ・インコグニト社では、ほかにも数多くの画家のカードを出しています。その中に、日本人の名前があることが以前から気になっていて、「すごいな〜」と感心していました。その作家吉田稔美(としみ)さんに直接お会いできたのは、2005年6月、浜松でゾーヴァさんの講演会があった時のことでした。その時のご縁がきっかけで、今もお付き合いが続いています。

吉田さんは、1999年にボローニャ国際絵本原画展、2000年にボローニャ2000・ブルーノ・ムナーリに捧げるミレニアム展に入選するなど、国際的に高い評価を受けています。

以下、吉田さんご自身に、文章を書いていただきました。

インコグニト・カードとのこと

今を去ることはや11年、1999年の春、憧れのイタリア・ボローニャ国際絵本原画展に詩絵本「Never Girls」(架空社刊)の原画が入選し、4月に現地ボローニャでの児童図書展(チルドレンズ・ブックフェア)に初めて出かけていったときのことです。

日本人の入選者も5名きりで、現地で姿を見ることが少なかったころで、右も左も分からず、原画の展示されているところにひとまず行ってみて、それから世界中から来て出展している出版社のブースの中では真っ先に、ドイツの edition INKOGNITO に行きました。それは、当時まだそう広く知られず情報もない未知の憧れの画家、ミヒャエル・ゾーヴァの作品集「ゾーヴァの箱船」の原書の版元だったからで、他にはなにも知りませんでした。

はたして、ゾーヴァさんの絵のカードが、ずらり、とたくさんカードスタンドに入って並んでいました。思わず「ゾーヴァが好きで、ここに来ました」と言って、貰ったばかりのイタリア版のボローニャ展の図録をひろげ、「入選しているので作品を見てください」と言いました。シルクスクリーンによる入選作の予備の作品と、そのシリーズをA3のクリアファイルに入れたものを、その場で見てくださり、リアルな描写のゾーヴァさんとは全く違うシンプルなスタイルなのにもかかわらず、「ワンダフル!」と言って、その場で、「カードの仕事をしましょう、日本人とは初めてだよ。最初は、クリスマスのカードがいい。」と言ってくださったのは、edition INKOGNITO のディレクターであり、社長の、ミヒャエル・エッターさんでした。

のちのちに、彼がゾーヴァさんの大親友であり、ゾーヴァさんのためにこのカードの会社を作ったと知るのですが、このときの私は、好きな絵描きのゾーヴァさんに近づきたい、もっと知りたい、という熱烈なファンでしかなかったのです。そして、その気持ちを良く知るかのように、エッターさんは、そこにあったゾーヴァさんのカードを、好きなだけ持っていっていいよ、と言われましたので、大喜びで、その独特の深みのある素敵なカードをそれこそ全種類、1枚ずつ抜き取り、50枚くらいもあったでしょうか、おそるおそる、こんなにいいですか? って聞いたら、エッターさんは「もっともっと、ぜ〜んぶもってけ〜!」とおどけて言いますので一緒に笑ってしまい、お返しに、入選作の絵本をプレゼントしました。

あったかい、面白い人だな〜と思って、日本に戻ってくると、もう英語版の契約書が届いていてビックリしました!海外の出版社と仕事をするなんて、夢のようでした。しかし、ドイツの人びとはどんなものを喜ぶのか、いろいろ考えてどうにかラフスケッチを10枚描いて、ファクスで送りました。うち4枚に、バツ印がついていて、ドキッとしたけれど、どうやらそれがオーケーの印でした(笑)。それらを版画の技法で仕上げて原画として送ると、やがて送られてきたサンプルは、ポストカードだけでなく、封筒つきの大判のグリーティングカードもあり、しっとりとしたとても良い印刷で幸せな気持ちになりました。

翌2000年、<ブルーノ・ムナーリに捧げられたミレニアム展>に入選した作品が、旧ボローニャ大学で展示されることになり、それでまたもやボローニャのブックフェアにも行きました。ふたたびエッターさんに会いにいくと、なんとゾーヴァさんのカードに並んで、ブースのスタンドにはわたしの絵のクリスマスカードがありました!ほんとうにインコグニト・カードの一員になっている、と感激でした。そしてエッターさんは、「今度はクリスマス以外のものも作ろう、お誕生日や、ニューイヤーや、ジョークカード(笑)とか、なんでも!」と言ってもらって次に続けることができ、すこしずつ種類が増えていきつくづく育ててもらいました。

エッターさんは目ききで、新人も起用すると思えば善し悪しの判断はきびしく、名プロデューサーでもあり、アイデアやプランもいっぱいでいつもたくさん仕事をすることを楽しんでいるようでした。<インコグニト>とは、<名を隠して>または、<おしのびで>という意味だそうですが、ちょっとシュールで笑えるアイデアのものがゾーヴァさん以外の作家にもたくさんあって、それらが世界中に広がっていくのを想像するのはとても愉快です。

日本ではゾーヴァさんの人気がどんどん高まり、展覧会が開かれるようになって、エッターさんとともに来日をされ、ついに浜松でお会いすることが出来ました。百町森さんとの出会いも、このときです。玄光社「イラストレーション」誌で、インタビュー記事も書かせてもらいました。それからもまた展覧会のあった京都や東京で彼らに会うことができ、とても幸せで、大切な思い出になっています。

吉田稔美

  • 吉田稔美PC モミの木天使
  • 150円+税(8%税込162円)
  • 買物かごへ
  • 吉田稔美PC 耳をすます天使
  • 150円+税(8%税込162円)
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  • 吉田稔美PC はしご天使
  • 150円+税(8%税込162円)
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  • 吉田稔美PC クラッカー
  • 150円+税(8%税込162円)
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  • 吉田稔美PC ヒコーキから
  • 150円+税(8%税込162円)
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  • 吉田稔美PC キノコワイン
  • 150円+税(8%税込162円)
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  • 吉田稔美PC アヒルのオモチャ
  • 150円+税(8%税込162円)
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  • 吉田稔美PC 幸福のベルのブタ
  • 150円+税(8%税込162円)
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  • 吉田稔美PC ハリネズミ
  • 150円+税(8%税込162円)
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  • 吉田稔美PC クリスマスベル
  • 150円+税(8%税込162円)
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  • 吉田稔美PC ゾウの靴下
  • 150円+税(8%税込162円)
  • 買物かごへ
  • 吉田稔美PC アヒルスープ
  • 150円+税(8%税込162円)
  • 買物かごへ

トミー・ウンゲラーのポストカード

「すてきな三にんぐみ」「月おとこ」などの絵本で知られるトミー・ウンゲラーは、グラフィック・デザイナーとしても有名です。多様な作品群には、社会や人間に対する皮肉や諷刺の精神が見られます。それがどぎつい感じにならないのは、やはりウンゲラーの持つ独自のユーモア感覚によるものでしょう。

ミヒャエル・ゾーヴァのカードで有名になったドイツのインコグニト社のカードです。ウンゲラーのカードは版元で生産中止になっており、現在では入手不可能です。なくなり次第終了となりますので、ご了承ください。

1枚ずつでもご注文頂けますが、セットは少しお買得になっています。セット商品の一部が販売終了になってしまうこともございますので、ご了承ください。

ご注意

以下のカードには、ウンゲラーのテーマの一つであるエロティックな作品が含まれています。カテゴリに【R】と表記します。

オットーハイドマンのポストカード

エバマリア・オットーハイドマンは、幼少時代を南ドイツの小さな村で過ごしました。そこでの暮らしや風景が、現在の物語や絵の原風景となっています。

第二次世界大戦が始まり、紙も絵の具も手に入りにくい状況となった時、5×8cmの小さな絵本をつくりました。そして、将来は絵本作家になることを決意しました。

やがて、シュトットガルトのシュタイナー学校に入学、その後アートアカデミー学校で絵を描くための勉強をしました。

卒業後は、オペラ舞台の絵を描く経験を経て、シュタイナー学校で子供たちに絵の描き方を教えました。

1960年、ブレーメンにアトリエを構え、制作活動に励みました。また、小学校の教科書を制作する会社に認められ、教科書の挿し絵を手がけることにもなりました。

1970年、オリジナル絵画をつかったゲームや絵はがきの販売が始まりました、同時に、グラフィックデザインも手がけました。

1980年から、夢であった絵本作家として活躍し、2001年からはベルリンに住み、シュタイナー学校の教科書の絵を描いて、現在に至っています。

オリガミックカード

開くと立ち上がる仕掛けカード

ある時、年賀状に一工夫加えてみようと1枚の白い紙に単純な目鼻口を切り込んで折っただけのものが、開いた時に光の当たり方によりさまざまな表情が現れたことから始まる。以降数々の設計を重ね、折り紙建築という新たなジャンルを確立した。建築界の第一人者である茶谷氏が、一枚の紙に託す普遍的な美しさは国内外から高い評価を受け、多くの著書が出版され様々な普及活動が行われてきている。

デザイン設計:茶谷正洋(ちゃたに まさひろ)

プロフィール

建築家。東京工業大学名誉教授。1981年より折り紙建築家家元として活躍。内外で個展の開催は大好評を博している。著書多数。

生活・くらし