物語から飛び出したミニチュアたち
ここに紹介するのは、絵本や物語がものになったミニチュアや飾り物です。主にドイツ語圏の人たちに愛され、読み継がれ、語り継がれてきたお話が中心です。でも、不思議なのは、所謂日本のキャラクター商品とは一味違うということです。立派な工芸品といえるものであったり、そうでなくても、流行やコマーシャリズムとは一線を隔しています。それはこれらの物語が文化遺産に近い程に支持されているからでしょう。作者がこれらを創作のモチーフとして選ぶのも当然な成り行きかも知れません。気に入ったお話のミニチュアを身近におくと、ますます子どもの心に深く残る物語となることでしょう。
商品例
以下に並んでいる商品は一部分です。
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アンブロシウスの人形

アンブロシウス工房(Ambrosius Prodcom SRL)」は、ルーマニアのトランシルバニア地方の都市、クルジュ=ナポカにある工房です。人形たちは才能ある勤勉な女性たちによって、根気強く一体一体愛情と時間をかけ手作業で作られています。
このプロジェクトは1996年カタリン・リータ・ポゾニー夫人(Katalin Rita Pozsony)とクルジュ=ナポカにあるウォルドルフ学校との大規模なコラボレーションの後に誕生しました。そのコラボレーションによって、装飾や教育に用いられる花や果物を模した愛らしい人形、アンブロシウスドールができました。人形たちはウールフェルト、ウール、木などの再生可能な素材から手作りされています。
以来、アンブロシウスドールは世界中に広がり、現在ではドイツ、スウェーデン、オランダ、フランス、スイス、フィンランド、イギリスを含むヨーロッパだけでなく、オーストラリア、カナダ、日本にまで広がっています。
これらの高品質の人形はすべて手作りです。アンブロシウス工房は、幼い子供を持つ母親、退職者、障害者に在宅勤務の機会を提供している数少ないルーマニアの企業の1つです。利益の一部は地元のウォルドルフ学校に寄付され、トランシルバニアのいくつかの貧しい村での教育を支援するためにも寄付されます。
アンブロシウスドールが暮らしを支える
ルーマニアは、EUの中で一家族あたりの収入が最も低い国で、月平均700ドルです。
アンブロシウスドールを購入することは、以下のような支援につながります。
- 幼い子どもを持つ母親が自宅で仕事をする
- 少ない年金で暮らす女性の心配をなくす
- 障害を持つ才能のある人が誇りを持ってやりがいのある仕事につくことができる
- クルジュ=ナポカにあるウォルドルフ学校のアートクラスの継続
- 貧しいトランシルバニアの村の学校の冬の教室を暖めることができる
一口メモ
- アンブロシウス(Ambrosius)とは、創業者カタリン・リータ・ポゾニー夫人の旧姓で、ドイツ人家系の姓だそうです。
- アンブロシウス工房では、ルーマニアとハンガリーの民族衣装を着て、お土産用の人形を作っていたそうで、それがロゴのデザインになったそうです(デザインはカタリン夫人のお母さん)。