聖誕の飾り クリッペ

キリストの生誕の場面をあらわした「クリッペ」。クリッペとは、馬のえさを入れる桶を意味し、キリストのゆりかごにしたことから、そう呼ばれます。静かで温かい雰囲気を持つクリッペは、クリスマスのムードを高める最もクリスマスらしいおもちゃです。
キリスト教国のドイツでは、子どもの時からクリスチャンとしての生活をします。クリッペは、聖書の一場面を伝え、幼いうちから信仰心を育てるための大切なもの。アドベント(待降節)に入ると居間に飾られる、クリスマスで一番大切な飾りなのです。
(2005年10月 西堀路子)
ビョルン・ケーラー
エルツ山地のエッペンドルフにあるビョルン・ケーラーさんの工房で生まれた聖誕12点は、1995年に「Tradition und Form 1995」*を受賞しました。
*エルツ地方の手工芸と木のおもちゃメーカーの発展を目的とした賞。