遠くから見たら島だった



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  • 遠くから見たら島だった/ブルーノムナーリ・関口英子
  • 2,400円+税(10%税込2,640円)
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ムナーリの真骨頂が待望の邦訳

商品の説明

イタリア語版/英語版もあります

da lontano era un'isola / from away it was an island(遠くから見ると島)(コッライーニ社)

オリジナルのイタリア語版、さらに英語版も扱っています。

50年以上前の1971年にイタリアの Emme エンメ社から出版され、現在もコッライーニ社から出ている「da lontano era un'isola / from away it was an island(遠くから見ると島)」がついに邦訳されました!

翻訳は、『マルコヴァルドさんの四季』(イタロ・カルヴィーノ) や『青矢号 おもちゃの夜行列車』(ジャンニ・ロダーリ) 『13枚のピンぼけ写真』(キアラ・カルミナーティ) 『ネコの目からのぞいたら』(シルヴァーナ・ガンドルフィー)などの関口英子さんです。 ムナーリの語り口が自然に、時にユーモラスに聞こえてくるようです。

日本で印刷されたせいか、もしくは編集サイドの意向か、写真は少し明るめの印象です(と言っても当店のイタリア語版の見本が暗いだけかもしれませんが)。その分、石の表面の質感や石に描かれた絵が見やすくなっています。

ムナーリ=石だけでこれだけ面白がれる人

イタリアのアーティスト、グラフィック・デザイナー、プロダクト・デザイナー、絵本作家など多彩な顔を持つブルーノ・ムナーリの隠れた名作がついに翻訳されました! 大枠で言えば、科学の要素を持った写真絵本。観察したり、イマジネーションを膨らませたり、石の模様を生かして絵を描いてみたり。

ムナーリの想像力は石を地球に見立てたり、山に見立てたり…彼の文章を読んでいると、本当に山道や登っている人が見えてくる気がするのが不思議。石の表面に並んだ凹みを旧石器時代の洞穴だって! そして、最後は石が島になります(表紙参照)。ここまでくるとなんの飛躍も感じず、すっと納得してしまいます。

洋書で見ていた時は感じなかったのですが、関口英子さんの訳で読んでみると、この本は子ども向けに書かれている気がします。 『木をかこう』『太陽をかこう』といった、子どものために書かれた科学とアートを結びつけるような絵本に近い路線だと感じます。 彼は「石もよく見ると面白いよ、面白がれるよ」というメッセージを子どもに伝えたかったのかもしれません。

以下はイタリア語版のために私が書いた文です

科学とアートと想像力にユーモアのスパイスをふりかけたムナーリらしい一冊

ムナーリ・ファンなら、展覧会などで、石に落書きした作品をご覧になったことがあるかもしれません。この本はそういった作品や、石だけのアートを紹介しています。表紙は、まるで島のように見えますが、じつは石。科学とアートと想像力が共存するムナーリの真骨頂ともいえる本です。

内容は大きく3つに分れています。

最初は、石という素材そのものを観察します。色んな形や模様、ツルツルだったり、小さい穴だらけだったり…。どの石も同じものはひとつとしてない「世界にたった一つの石」。そして白い線が表れた石がたくさん登場します。1本だけだったり、ストライプだったり、細かったり、太かったり、平行でなくめちゃくちゃな方向に乱れていたり…。 「よく見ると、森の中でツタがからまりあっているように見えてきます。」

そしていよいよ、石に絵を描きます!ジャングルの中のサル、煙を吐く船、土砂降りの中の傘をさす人など、いろんなイメージが、実に面白いです。ただ絵を描くのとは違って、もともとある石の模様を生かしているので、アイデアそのものの楽しさが味わえます。

最後は、山に見える石が登場します。石を山や島に見立てるなんて、枯山水に似たものを感じますが、日本好きのムナーリさんなので、どこかで影響を受けたのかもしれませんね。表紙の島は、実は6×14cmの石だそうです。これが一番びっくり。

(スタッフささき)

石は、発見に満ちた世界。

「遠く離れたところからだと 小さな惑星のように見える石。
大陸と海、それに島もある。
宇宙飛行士の目には、雲におおわれた地球が こんなふうに見えているのかもしれない。」
――本文より

美術家、デザイナー、教育者、絵本作家……。 多彩な顔をもつ表現者ブルーノ・ムナーリは、海岸でひろった石ひとつひとつにも、ゆたかな個性とファンタジーを見出していた。 石をじっくり観察し、模様がそろうよういくつも並べてみたり、絵を書き入れて物語をつくってみたり。 時には「山のミニチュア」に、高原や湖、そして山を登る人々の姿まで見えてくるかも? モノクロの写真と素朴なことばでつづる、遊び心たっぷりの石のエッセイ。

(出版社サイトより)

商品詳細

著: ブルーノ・ムナーリ
訳: 関口 英子
寸法: 21.7×21.7cm
内容: 48ページ
製作: 創元社 (日本)
初版発行日: 2023年12月13日(原版1971年イタリアEmme社)

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

この記事を書いた人

ささき佐々木隆行

2000年に百町森にジョインしたw古株。2人の息子の子育て中に、テーブルゲームにずいぶんと助けられる。 『絵本の読み聞かせ』のように、『家族でゲーム』を文化として根付かせたいという思いで、毎月1回「家族でゲームの日」を開催。ホームページ、ライブ配信、オンラインイベント、動画編集、ネット・IT関連担当。似顔絵イラストはコイズミチアキ(@koizumichiaki2)さん(スタッフ紹介ページへ

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