赤毛のゾラ 下


  • 赤毛のゾラ 下(福音館文庫 物語)
  • 800円+税(10%税込880円)
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商品の説明

クロアチアの小さな港町セニュ。12歳のブランコ少年は母親を肺病で亡くします。家も頼れる身寄りもなく、市場で地面に落ちた魚を拾ったところ、それを見とがめられて牢屋へ!

そこに現れた赤毛の少女ゾラの手助けで牢屋を抜け出し、ゾラの仲間の子どもたちと廃墟になっているお城で暮らし始めます。しかし仲間たちが、知り合いの貧しい漁師のニワトリを盗んで食べたため、埋め合わせにお金持ちのニワトリを盗んで届けたところを捕まってしまいます。

漁師のじいさんは事情を聞くと、ニワトリは金持ちに返させ、漁を手伝わせたうえで魚を分けてくれます。仲良しになったじいさんや、古いパンを分けてくれる町のパン屋など親切な人がいる一方、けちで意地悪な大金持ち、市長、巡査など、子どもたちを捕まえたい大人たちもたくさん。町の中学生たちとの派手なけんかさわぎと、そのせいで子どもたちが引き起こした養魚場の大損害、漁師のじいさんが権利を持つ入り江をめぐる水産会社との争いなどだんだん事態が緊迫し…。

良識ある(?)大人の目でみたらとんでもない浮浪児ですが、子どもたちは実にいきいきとしていて、どうしてもそちら側に肩入れしてしまいます。だからこそ、社会の仕組みとして許されるかどうかの瀬戸際で大人たちの善意が働きうまく収まる結末には大満足!こういう大人でありたいものです!(大人と子ども、それぞれの読み方がありそう。)

古い作品ですが、まだ読んでいない方は、この機会にぜひ。トム・ソーヤーをちょっと思い出しました。

(コプタ通信2018年2月号より つきちゃんこと築山真希子)

商品詳細

作: クルト・ヘルト
訳: 酒寄 進一
画: 西村 ツチカ
寸法: 17×13cm
内容: 400ページ
製作: 福音館書店 (日本)
初版発行日: 2016年11月10日

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