カトーレンの王
- カトーレンの王/ヤンテルラウ・西村由美・にしざかひろみ
- 1,600円+税(10%税込1,760円)
054-251-8700
商品の説明
王が亡くなった後6人の大臣が権力をつかみ、17年間後継者を指名せずにいるカトーレン。かつて王の召使で、今は大臣たちに仕えているヘルファースおじさんは、王が亡くなった日に生まれた甥のスタッハを、自分のようにへりくだった男ではなく大胆で勇気があって言いたいことをきちんと言える男にしようと決心します。
さて、スタッハはその通りに育ち、17歳になったある日、大臣に面会し単刀直入に「王になるには、何をしなければならないのですか?」とたずねます。きちんと新聞社にも面会を知らせてあったので、スタッハの首を刎ねるわけにもいかず、大臣たちは彼に7つのむずかしい任務を実行させることを決定。
最初の任務は「デシベル市の鳥の金切り声を終わらせろ」。スタッハは何の予備知識もなく現地に向かいますが、親切な女の人に時折やってくる鳥たちの声を耳あてなしで聞くと耳が聞こえなくなると教わります。さあ、スタッハはどうやって鳥たちの金切り声をやめさせるでしょう?
他にもドラゴン退治や爆弾のような実をつけるザクロの木の始末、一番大切なものを取り上げていく魔法使いとの対決などの難題が与えられますが、スタッハの解決方法はとても独創的!
寓話的要素があるので、お説教臭いのでは?と警戒して読み始めましたが、意表をつく展開に先入観は吹き飛びました。登場人物も気持ちのよい人が多く、世の中や人生に前向きな気持ちになれます。子どもの本はこうあって欲しい、と思える爽快さです。ぜひお楽しみください。本が好きなら小学生でも楽しめると思いますがひねりがきいているので大人にもおすすめです。
(コプタ通信2025年4月号より つきちゃんこと築山真希子)
王にふさわしいのは誰? 日本初訳の名作!
50年ものあいだ国を治めていたカトーレン国の王が死んだ。王の死後、次の王は即位せず、6人の大臣が政治を行っていた。王が死んだ日に生まれた少年、スタッハは、17歳になったとき、ある決意をする。「ぼくがカトーレン国の王になる!」
大臣たちは、そんなスタッハに王になるための試練として7つの任務を課す。「デシベル市の、大群の鳥の金切り声を終わらせろ」「ブキノーハラ市の、落ちると爆発するザクロの木を切りたおせ」「スモーク市の、7つの頭を持つドラゴンをたおせ」…どれもこれも困難な課題ばかり。
はたしてスタッハは、任務をクリアしてカトーレンの王になれるのだろうか?
オランダの副首相を務めた政治家・児童文学者のヤン・テルラウが書いた社会派児童文学が、初めて日本語になって登場!
(出版社サイトより)
商品詳細
作: | ヤン・テルラウ |
---|---|
訳: | 西村由美 |
絵: | にしざかひろみ |
内容: | 344ページ |
製作: | 小学館 (日本) |
初版発行日: | 2024年11月06日 |
商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。