FIRST LOOK
リトル・アイ 1: はじめてのかたち

作者からのメッセージ
生後まもない赤ちゃんは、ゆったりとした時間の中でくりひろげられる、さまざまな出来事をぼんやりとですが、確実に体験し吸収していきます。娘が私の顔をじっと見つめるようになったとき、ただ不器用にあやすばかりでなく、何かを伝えたい。そんな想いで手製のカードを、作ったのがきっかけでした。この時期の赤ちゃんは、まだ色を識別するというよりは、コントラストの強い、単純な形に反応するようです。最初のカードは、赤ちゃんから見たおっぱいの形を表現しています。おかあさんのおっぱいは、妊娠とともに張りを増して色も濃くなり、赤ちゃんにとって認識しやすい形となります。それは親と子の信頼の形であり、まさに子供に対するメッセージです。丸、三角、四角。ひとつひとつのカードにあたたかい気持ちをのせて、ゆっくりと楽しく語りかけてください。はじめての世界にふるえる心が、しだいにまどろんでいきます。赤ちゃんの関心が、どこにむかっているのか確かめながら、小さな反応を見つけてください。それは、お互いにとっておおきな喜びとなっていくことでしょう。その、おとなの半分ほどの小さな目は、しっかりと確実に見つめているのです。(駒形克己:解説より)
- LITTLE EYES@はじめてのかたち/駒形克己
- 2,400円+税(10%税込2,640円)
054-251-8700
あかちゃんのためのカード絵本
商品の説明
視線が定まりはじめた赤ちゃんのための絵本です。型抜きをした三折りのカードを開けたり閉じたりすると、丸、三角、四角といった型が、大きくなったり小さくなったり、数がふえたりします。白と黒の強いコントラストで表された形の変化をおいながら、赤ちゃんの視線は、だんだんと確かなものとなっていくでしょう。
(帯より)
一番最初に作ったカードが、このおっぱいカード。 赤ちゃんにとっても、それはそれは大きな目玉模様。 目と目を合わせる行為が、コミュニケーションの第一歩。
(ワンストローク・サイトより)
これは本ではなくて、3つ折りになったカードが12枚入ったセットです。例えば、駒形さんが「赤ちゃんから見たおっぱいの形」と呼ぶ1枚目のカードには、真っ黒い丸が描かれています。扉を開くようにカードを開くと、ひとまわり小さな黒い丸が、そしてさらにもう一度反対側に開くと、さらに小さな黒い丸が現れます。
開いた部分には、それぞれ丸い穴が開いていて、カードを閉じた時、下の部分が見えるようになっているんです。このちょっとした仕掛けが、時間的にも空間的にも奥行きを与えているように感じます。赤ちゃんが大きくなってくると、「この穴の向こうに何がかくれているんだろう?」という期待感にもつながり、それが驚きや発見につながっていきます。
白と黒だけの一見地味な色使いで、「もっと明るい色の方がいいのでは?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、生後まもない赤ちゃんは、「まだ色を識別するというよりは、コントラストの強い、単純な形に反応」(解説文より)するそうです。ならば、白地に黒は最高のコントラストですし、丸、三角、四角もこれ以上はそぎ落とせない単純な形で、まさに赤ちゃんのためのデザインですね。
言葉はありません。赤ちゃんと一緒にゆったりと楽しみながら、語りかけてみて下さい。
商品詳細
年齢: | 0〜5ヶ月 |
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作者: | 駒形克己 |
寸法: | 13.2×13.2cm |
内容: | 絵カード12枚1組 |
製作: | 偕成社 |
初版発行日: | 90年07月 |
商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。