プラントイ

焼却されるゴムの木の廃材を木製玩具にアップサイクル

プラントイは、1981年に設立されたタイのメーカーです。天然ゴムの材料である樹液（ラテックス）を採取できなくなったゴムの木は伐採され、焼却されます。彼らは、このゴム材を木製玩具に再利用することでアップサイクルした最初のおもちゃメーカーです。

ゴムの木の一生

0～5歳：苗木は小さなゴムの木に成長します。この期間、ゴムの木は二酸化炭素の吸収に貢献します（100本のゴムの木は年間最大950kg を吸収できます）。
5～25歳：この時期に農家はラテックス（ゴムの材料となる樹液）を収穫します。ゴムの木は一般に、ラテックスの方が木材としてのゴムノキよりも高価であるため高く評価されます。
25歳以降：ゴムの木を伐採する3年前から、農家はコスト削減のため土壌への肥料散布を中止します。このプロセスにより、ゴムノキに含まれる化学物質が玩具製造に使用される前に自然に除去されます。

おがくずを樹脂で成形した新素材プランウッドを開発

2011年には、新しい素材「プランウッド PlanWood」を開発しました。これは、生産過程で発生するおがくずをアップサイクルすることで廃棄物をゼロにし、有機顔料とノンホルムアルデヒド接着剤を配合し、熱処理で成形したものです。この材料は、耐久性が高く、木材特有の切断や切削・接着・塗装といった生産工程を削減することで、より環境に優しいおもちゃを作ることができます。

プランウッドについてのプラントイ本国サイトの記事（英語）

カーボンフットプリント（製造工程で排出される温室効果ガスの量）を個々の商品パッケージに印刷

近年では、カーボンフットプリント計算の結果を個々の商品パッケージに印刷しています。これは、原材料の到着から工場内での生産を経て、製品が梱包され工場から出荷される準備ができるまでの間に排出される温室効果ガスの量を計算するもので、かなりハードルの高い取り組みで、実現できている企業はほんのわずかだと思います。