花だったころ


  • 花だったころ/ゆずりはすみれ
  • 1,800円+税(10%税込1,980円)
  • 買物かごへ
電話でのお問い合わせ・注文・ご予約はこちら。
054-251-8700

商品の説明

幼い頃、自分の気持ちや思いを言葉にするのが苦手でした。言わなくちゃいけない場面になると、急に胸が切なくなって、喉がきゅっと締まって、何も言えずに黙ってしまうのです。幼心に、どうしてちゃんと自分の気持ちを話せないのだろうと、度々、自分のことが嫌になって傷付きました。今、振り返ると、私の中にはちゃんと気持ちや思いがありました。でもそれを言葉にする時、その気持ちや思いをそのまま言葉にするのが難しかったのです。例えば「嬉しい」にも色々な「嬉しい」があります。「嫌だ」にも色々なむらがあります。でも、いざ言葉にする時、その「色々な」ものが「嬉しい」や「嫌だ」の一言になってしまうのが私にはきっと耐えられなかったのだと思います。(今もそうです。)

詩と言う表現は、その「色々な」ものを言葉にすることを許してくれます。毎日の中で、言葉にするのを諦めたものを拾い上げながら、私は詩を書くのだと思います。その詩が時々、私以外の人にも伝わるようです。それは人を含めた生きものが、元は同じところにあったものだからじゃないかと、私は思います。これはそんな詩集です。

(ゆずりはすみれ)

「わたしたちが/わらったり ないたり/おこったり おどろいたり/するのは/花だった頃の 名残だろうか」……デビュー以来、生命の息吹を感じさせる言葉を紡ぎつづけてきた詩人の、最新の成果。

(出版社サイトより)

商品詳細

著: ゆずりはすみれ
寸法: 16×11cm
内容: 108ページ
製作: 田畑書店 (日本)
初版発行日: 2025年05月10日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

この記事を書いた人

ゆずりはすみれ

百町森にいる詩の好きなコウモリ。食べること寝ること詩を書くことが大好き。(スタッフ紹介ページへ

この商品が含まれる商品カテゴリ・特集

本・絵本