ムーミン画集 ふたつの家族


  • ムーミン画集 ふたつの家族
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商品の説明

「ムーミン」を絵から読み解く初めての画集

原作で使われている絵を中心に、初版時のものとの比較や、スケッチ・ラフといった珍しい資料、インタビューや文章から抜き出したヤンソン自身の言葉、ヤンソンの家族写真、1966年の国際アンデルセン賞受賞スピーチによって構成されたムーミン画集です。

この本を眺めると、「トーヴェ・ヤンソンは画家である」とことにあらためて気付かされます。ムーミンの作者ということで、児童文学者、もしくはその後の小説などで、物語を書く人という印象が強いのですが、実は15歳のときにイラストレーターとして活動し始めているんですね。高校では工芸美術を専攻し、その後もフィンランド芸術協会デッサン学校で学んだり、パリに留学したり、多くの展覧会に出品し、一方で挿絵画家として雑誌「ガルム」の専属イラストレーターとして仕事をしていた訳ですから、文字通り画家なんですね。

その実力は「ムーミン谷の冬」のイラストを評して、1958年にスウェーデンのエルサ・ベスコフ賞、フィンランドのルドルフ・コイブ賞を贈られていることからもおわかりいただけると思います。

この画集では、原作に使われた絵を大判でたっぷり味わえます。私のように文庫本でムーミンシリーズを読んだものにとっては、それだけでもありがたいのに、その上、ハードカバー版の表紙のいくつかも味わうことができます。さらに、ところどころに差し込まれたスケッチやラフ画が、生き生きとした線で、実に味わい深いんです。ファンにとってはうれしいですよね。

また、各章のはじめには、ムーミンを語らせたら右に出る人はいない冨原眞弓さんによる文があり、途中にちりばめられたヤンソン自身の言葉と相まって、「ムーミン」と「トーヴェ・ヤンソン」の世界を覗かせてくれます。

左上が「ムーミン谷の仲間たち」の挿画。枠内はママのポーズを決めるためのデッサン。これを見るとほんとヤンソンさんって絵が上手ですね。さらさらっと描いてあるように見える挿絵でも、いろいろな試行錯誤があったことが伺える興味深い資料です。

「ムーミン谷の彗星」の初版(左)と新版(右)の装画。現在の日本語版のハードカバー版には、右の絵が使われています。左の初版の絵は、「ようこそ!ムーミン谷へ」にも小さく紹介されていましたが、この画集ではひとつひとつの絵が大きく扱われています。

ムーミン屋敷の前にかかる橋のいろいろ。

(佐々木)

商品詳細

絵・文: トーベ・ヤンソン
文: 冨原 眞弓
寸法: 26.5×22cm
内容: 112ページ
製作: 講談社 (日本)
初版発行日: 2009年03月26日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

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