庭師の娘

- 庭師の娘/ジークリート・ラウベ
- 1,900円+税(8%税込2,052円)
054-251-8700
ほのかな恋模様や18世紀ウィーンの雰囲気や史実、きれいで才能のある女の子の葛藤と成功といった魅力的な要素がいっぱい。装丁もきれいです。
あらすじ
18世紀のウィーンが舞台。
庭師の娘マリーは14才。
近々父の言いつけで修道院に入ることが決まっているが本当は庭を造る仕事がしたくてたまりません。
けれど当時の娘は親の決めた通りの人生を歩むほかなく、マリーの状況は絶望的。
そんな彼女のよき理解者は父の雇い主で裕福な医者のメスメル博士。
彼はマリーの才能を認め自分の庭園の一角を好きなように造り替えさせてくれます。
当時の庭園は左右対称で幾何学的なフランス式が主流。
マリーはそこに自然のままの美しさを活かすアイディアを持ち込みます。
ちょうど自然の造形美を活かすイギリス庭園が台頭してきた時代だったので彼女の考え方は革新的なものとして評価され、博士の庭を見た人の中から依頼者も現れます。
しかし頑なな父の心は動かしがたく、修道院へ行く日が迫ります。
果たしてマリーは夢を叶えることができるのでしょうか…!?
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結論から言うとハッピーエンドなのですがこれはマリーの周囲の人々の温かい理解と助力のおかげです。
愛情たっぷりの小言が光る家政婦のブルジや、進歩的なメスメル博士夫妻、パン職人の息子でマリーに思いを寄せるヤーコプなど脇役たちが素敵な人ばかり。
モーツァルト少年など実在の人物も生き生きとちりばめられています。
(コプタ通信2013年10月号より 築山真希子(つきちゃん))
商品詳細
年齢: | 小学高学年〜 |
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作: | ジークリート・ラウベ |
訳: | 若松 宣子 |
絵: | 中村 悦子 |
寸法: | 20×14cm |
内容: | 239p |
製作: | 岩波書店 |
初版発行日: | 2013年7月30日 |