Nella nebbia di Milano / The circus in the mist

きりのなかのサーカス(伊/英)


きりのなかのサーカス(伊/英):  きりのなかのサーカス(伊/英): 
  • 霧の中のサーカス(伊)/MUNARI
  • 4,900円+税(8%税込5,292円)
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想像力をかき立てる絵本である。「その日は霧だった。ぼくは歩いてサーカスを見に行く。霧の中を歩くのは、自然が見ている夢の中へ入って行くようなものだ。・・・」と書けば、これは只の文学にすぎないのだけれど(いやこれでも相当なものかもしれないが)、ムナーリはこの部分にトレーシングペーパーを使い、先が半分透けることで霧の中を歩いていく雰囲気を表現しようとした。

文学というのは、目で字を追って、その後私たちはそれを脳の中で聴覚的な言語に置き換えているのである。絵本はそこに視覚による言語を加えた。コールデコットの時代にそんな革命的な事が実はおこっていたわけだ。ムナーリという人はさらにそこに触覚的言語を持ち込もうとしたのではなかろうか。いわゆる仕掛け絵本を作りたかったのではなく(仕掛け絵本の多くは二次元的視覚表現に飽きたらなかった)、もこもこしたものをページに張り付けた触れる絵本作ろうとしたのでももちろんなく、触覚を含む視覚を越えたものを言語化しようとした。

この『きりのなかのサーカス』という絵本は実はモノクロの絵本であることに気がつく人はほとんどいない。真ん中のサーカスの場面の二十八ページは赤、黄、青といった色が出てくるからなのだが、これは紙の色である。いや、色だけではなく紙の材質もわざわざ換えている。この辺がムナーリの表現上のこだわりなのだ。

さて、話をまとめてみよう。私たちの生活を豊かにしてくれる現実とは違うもう一つの世界。この絵本はそこにしずかに連れていってくれる。文字以外の表現がそれを導いてくれる。

(柿田)

『暗い夜に』から12年後に生まれたムナーリの代表作。同じ三部構成ながら、全体の構成がもっと洗練された感があります。

三部を通じたイメージの流れは、静・動・静とメリハリがついていて、ストーリーにまとまりがあります。

(詰坂奈月)

商品詳細

年齢: 5歳〜
作: ブルーノ・ムナーリ
寸法: 21.5×21.5cm
内容: 52ページ
製作: Corraini (イタリア)
原著: Nella nebbia di Milano (Emme Edizioni, 1968)

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