あくたれラルフ


  • あくたれラルフ/ジャック・ガントス
  • 1,500円+税(10%税込1,650円)
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私は、こういう絵本が、子どもの本として存在していることに、まず感激してしまう。だって、ラルフは本当に悪たれで、全然かわいくないのだから。でも、家族は、皆ラルフを愛しているのはどういうわけだろう。

私たちも、考えてみれば、他人の子はかわいくない(?)のに自分の子はかわいい思うのは、全く不思議なことなわけだ。

だが、さすがのセイラ(主人公の女の子で猫のラルフの実際的世話役)も「ときどきあんたをかわいいとおもえなくなるわ」と言う。この時のセイラの目はちょっと「行って」るネ。

私たちも、子育ての現実の中で、こんな気持ちになる時がある。セイラの家族がしたように、サーカスに置いてきちゃおうと思うことだってある。だが、本当に見捨てたわけじゃないから、やっぱり探しに行くだろう。セイラはボロ服をまとった「なまごみねつ」にかかっているラルフを助け出し、「いつまでもあんたがだいすき」と言う。お父さんも「おまえがいなくてさびしかったよ」なんて言う。この二つの言葉は日本人はあんまり口にしない言葉なわけだけど、ラルフを救う。ラルフは、「もう二どとあくたれはしまい」と思わせるのだが、性格は急に変わりっこないわけで、結末がやっぱり悪たれるラルフで終わる。で、つまりそこが、この本のスゴサと言えってるネ。

柿田友広

商品詳細

さく: ジャック・ガントス
え: 二コール・ルーベル
やく: いしいももこ
寸法: 22.0×24.0cm
内容: 48ページ
製作: 童話館出版
初版発行日: 1994年12月1日

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