海の島―ステフィとネッリの物語


  • 海の島-ステフィとネッリの物語/アニカトール
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商品の説明

12歳の少女ステフィと妹のネッリはオーストリアのウィーンからスウェーデンの小さな島へやってきます。両親は同行していません。言葉も通じません。近所ですが別々の家に引き取られました。なぜ、そんなことが?物語の時代は第二次大戦初期、侵攻軍ナチスの迫害によってオーストリアのユダヤ人も危険にさらされていたからです。 裕福な医者だった父と元オペラ歌手の母は許可が下り次第自分たちもアメリカへ逃れ娘たちと合流しようという計画を立てていました。さて、まずは言葉を覚え新しい家庭に馴染むことから始めた姉妹たち。ネッリの養親は自身の二人の子と同様に彼女をかわいがる母親らしい人ですが、ステフィの養親メルタは表情の硬い冷たい感じすらする人でした。ステフィは日中は妹と過ごし、言葉を覚えると地元の学校へ。妹はすぐ馴染みますがステフィはリーダー格の少女に嫌われ孤立気味。学校生活やメルタとの関係など、ステフィの一年間が、北欧の独特の季節や風景に彩られて描かれます。悪化する世界情勢は?両親との再会は?気になる展開は続編で。

本書は四部作の一巻目。私もこれから続きを読むところですが、待ちきれない!新鮮でありながら懐かしい感じの漂う物語の中には最初の数ページで引き込まれ、ステフィとその場にいるかのようです。ユダヤ人の迫害を正面から扱っていますが一人の少女の成長物語としても秀逸。物語好きの高学年以上の方に特におすすめ。

(コプタ通信2012年4月号より つきちゃんこと築山真希子)

商品詳細

著: アニカ・トール
訳: 菱木晃子
内容: 296ページ
製作: 新宿書房 (日本)

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