故郷を追われた子どもたち

明日をさがす旅


  • 明日をさがす旅 故郷を追われた子どもたち
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商品の説明

この物語には3つの時代の3つの国の子どもが3人登場します。1人はドイツ生まれのユダヤ人のヨーゼフ。1938年にナチスから逃げるために両親や妹と一緒に「セントルイス号」でキューバへ向かいますが、乗客の大半は受け入れてもらえずに、ヨーロッパへ戻りました。ヨーゼフたちはフランスへ逃げますが…。

2人目はキューバの少女イザベル。1994年、政権への不満などから暴動が起き、父親が警察に目をつけられたため、隣人一家とともにボートでアメリカを目指します。海上でアメリカの沿岸警備艇に捕まればキューバに送還されますが、陸地にたどり着ければ受け入れてもらえるのです。ボートの浸水、サメの襲来、迫る警備艇と、苦難の連続です。

3人目はシリアの少年マフムード。内戦の爆撃で家が破壊され、2015年に一家でドイツを目指します。密航業者に大金を払って、ようやく乗れたのはただのボート。転覆して海に投げ出されたり、テント村で足止めされたり、こちらも苦しい道中です。

章ごとに主人公が入れ替わり、3つの物語が並行して進むうちに、3人の接点が浮かび上がる仕掛けにうなると同時に、昔も今も「難民」が生まれ続けている現実に気づかされます。「難民」と一括りにされてしまいますが、一人ひとりに物語があることを改めてかみしめながら、彼らの無事を見届けたくてどんどん読みました。

いずれ劣らぬ過酷な状況ですが、結末には救いも感じられます。今、手にとるべき1冊といえそうです。

(コプタ通信2020年7月号より つきちゃんこと築山真希子)

商品詳細

作: アラン・グラッツ
訳: さくま ゆみこ
寸法: 21×16cm
内容: 416ページ
製作: 福音館書店 (日本)
初版発行日: 2019年11月15日

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