山のトムさん ほか一篇


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戦後間もない頃、北国の山あいで開墾を始めた小4の女の子トシちゃんとその母親、母親の友だちのハナおばさんとその甥のアキラさんは、ネズミに悩まされネコを飼う決心をします。もらわれてきたネコはトムと名付けられました。うちにきてすぐの子ネコの目のまん丸だったのが4日たったらつり上がり、コロコロとのどを鳴らしたのを、「かわいそうに、四日もびっくりしてたんだよ」と言い合った話や、母ネコを真似てカエルを与えて狩りの練習をさせるはずがトムにねだられるうち、ハナおばさんがカエル捕りの名人になってしまった話、なかなかネズミを捕らないトムはどうも大事にされすぎだと考えたトシちゃんが大人たちに「だかねっこ!」とどなる話などからは、最初ネコ好きでなかった4人がすっかりトムに夢中になっていく様子が伺えます。トムも田んぼへ行く道を人間と散歩したり自分のちゃぶ台でおすわりしたりと立派な家族の一員ぶりです。

深読みすれば家族構成など色々戦後の事情があったのではと思いますが、そんなことにはきっぱり触れず、厳しい開墾生活もちゃんと書いてあるけれど、それより抜群に面白い読みものの印象。さすがです。読み手を引き込むユーモアのにじむ語り口には頬がゆるみっぱなし。小2の娘もよく笑いました。古くならない文章だから読み手も聞き手も心地良かったです。地味な本ではありますが、ぜったい名作です!ぜひ手にとってくださいね。

(コプタ通信2011年10月号より つきちゃんこと築山真希子)

北国の山中で開墾生活をはじめたトシちゃんの家に、ネズミどもが出没! その退治のため、雄の子ネコのトムがもらわれてきました。はじめはどちらかというとネコぎらいだった一家だけれど、とぼけたような行動力でふりまわしてくれるトムがいるおかげで、大変な生活のなかにも大笑いが絶えなくなって?? 文庫化にあたって、これまでほとんど知られていなかった、「山のトムさん」と背景を同じくする短篇「パチンコ玉のテボちゃん」も収録。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: 石井桃子
画: 深沢 紅子、 箕田 源一郎
寸法: 17×13cm
内容: 240ページ
製作: 福音館書店 (日本)
初版発行日: 2011年05月15日

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