ティリーのねがい


  • ティリーのねがい/ジェイクス
  • 1,200円+税(10%税込1,320円)
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ドールハウスの人形が生きているかのように登場するお話としては、真っ先に思い出すのはルーマ・ゴッデンの『人形の家』だろう。人形達が一生懸命「願う」姿は印象的だった。絵本ではミルズの『ペギーのちいさな家』があった。折りたたまれたページを開くとちょうどドールハウスを開ける様に家の中を見ることが出来る仕掛けが面白かった。

さて、今回紹介する絵本『ティリーのねがい』は絵がとにかく魅力的だ。細部まで几帳面に描かれていてごまかしがない。ストーリーの方も然り、キビキビとした構成だ。ちょうど勝ち気で人生に前向きで、思いついたことをどんどん行動していく主人公そのものだ。ドールハウスの中でメイドとして働いていたティリー、毎朝五時に起き料理番にあれこれ指図されながら食事の支度をしている。だのに「有り難うの一言もない。」もう、うんざりだ。そして、とうとう家出を決意する。

夫婦だろうが親子だろうが「ありがとう」がなくなったら関係は終わりである。アドラー心理学を待つまでもない。それにしても、ここでぬいぐるみのくまのエドワードを登場させる所がいい。彼のおっとりとした性格はティリーと正反対なのだが、この二人がまるで仲のいい夫婦の様なのだ。彼のお陰で新しい家も見つかり、ティリーはそこでもうひとがんばりして新居をきれいに整える。くまもけなげに自分が役に立ったことを素直に喜んでいて微笑ましい。

続編『ティリーのクリスマス』と合わせてお読み下さい。

柿田友広

商品詳細

作: フェイス・ジェイクス
訳: 小林いづみ
寸法: 24.0×19.0cm
内容: 30ページ
製作: こぐま社
初版発行日: 1995年12月10日

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