まさかりどんが さあ たいへん


  • まさかりどんがさあたいへん/加古里子
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「ぼくの絵本ベストワンはこれ」と我が子が言う。彼の最近の絵本ランキング堂々一位に輝いたこの本は、まさかりをはじめとする日本の伝統的な大工道具や裁縫道具、西洋から入ってきた電気工事の道具などがなぜか動き出し、ピアノとロボットの演奏者を作って、自分たちのためにコンサートを開いてしまうという奇想天外な話だ。初めて読んでやったのは年長の頃だったのだが、それからずっとそれほどまでに好きだったのか、それとも一人で読むことも多くなった最近じわじわとランクを上げたのかは定かではない(ちなみに今は小四である)。作者の加古里子という人は科学者であるそうだが、私が子どもの時すでに『からすのパンやさん』や『むしばミュータンスのぼうけん』などで「日本を代表する絵本作家」の地位にあった人だ。ということは、今はかなりのご高齢のはずだが、最近も精力的に絵本を出し続けていて頭が下がる。その発想は相変わらず若々しい。科学と文学が融合した作風は加古作品を親しみやすくしている。口調がよく、読みやすい言葉も、さらに加古自身による絵も、うまい下手を超え、日本の風土に根ざしていることは見逃せない。外国人に受ける「日本趣味」ではないが、「日本の土着」という感じがしてグッとくる。

さて、この本はいわば道具の本である。道具のそれぞれの使い方が解るようになっている。「ちょうな」「よき」なんて、よほどの専門家しか知らないものまで、加古さんの手にかかると解ったような気になるから不思議だ。子どもの心をつかむ加古さんの奥の深さがにじみ出てくる絵本である。

柿田友広

商品詳細

さく/え: かこ さとし
寸法: 20.0×27.0cm
内容: 31ページ
製作: 小峰書店
初版発行日: 1996年3月15日

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