ぼく


  • ぼく/谷川俊太郎・合田里美
  • 1,700円+税(10%税込1,870円)
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商品の説明

「ぼくは しんだ/じぶんで しんだ」と言う言葉から始まるこの本のテーマは「自死」。ですが、この本は「自死」そのものを肯定も否定もしません。どう受けとるのかは読み手に大きく委ねられています。

作者の詩人は「ぼく」に何があったのかは語りません。ただ、「しんだ」と言う「事実」を繰り返します。その間に入るのは回想のような短い言葉。「おにぎり おいしかった/むぎちゃ つめたかった」と言う何気ない描写は「ぼく」の「生」であり、また死によって失われたものです。後半、詩人の視点は生と死、命の「謎」へと広がります。

どうして生まれて、生きて、死ぬのか。それに答えられたらきっと、誰も自ら命を絶つことはないかもしれません。この本の中で詩人は、ひとりの「いのち」が生きて、死んだことを見つめます。そこに答えはありません。私たちは答えのない存在である・・・、この本は「自死」を通してそのことを伝えて来ます。

合田里美さんの描くどこかナイーブでなよやかな少年は、そんな「答えのない存在」を象徴しているようです。

(コプタ通信2022年5月号より ようじゆかり)

「ぼくはしんだ じぶんでしんだ」90歳を迎える詩人・谷川俊太郎が「自死」を想い、言葉をつむいだ絵本。新進気鋭のイラストレーター・合田里美が美しい日常風景で彩る。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: 谷川 俊太郎
絵: 合田 里美
寸法: 28×22cm
内容: 32ページ
製作: 岩崎書店 (日本)
初版発行日: 2022年01月31日

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