ぎょうれつ ぎょうれつ


  • ぎょうれつぎょうれつ/マリサビーナ・ルッソ
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絵本の中におもちゃが登場すると商売柄ついそこに目がいってしまう。この絵本に出てくるおもちゃは、しかし、平凡である。文字の積み木なんかいきなり出てきて苦笑してしまう。乗り物が好きらしい。だが、素材は木ではなさそうだ。日本の家庭ならここに○○マンやキャラクター商品のオンパレードになりそうなのだが、その点は割と牧歌的なロボット一つだけで助かる。

これらのおもちゃからアメリカの平均的家庭かなと推測できる。そして、テーマも日常的だ。お母さんが「ご飯だよ。」と呼んだらすぐ来て欲しい。ただそれだけである。しかし、子どもはすぐ来ない。少年はそれらのおもちゃを並べ、ぎょうれつごっこをしながら台所に向かう。最後は自分自身もぎょうれつに加わる。この遊び心がこの絵本をすがすがしいものにしている。全く子どもは遊びの天才である。だが、親の立場からすればそれを全て認めるわけにはいかない。その辺の親子の葛藤がおもしろい。どちらも譲らない―というかどちらかというとおかあさんが勝っている。でも、よく読むとこのおかあさんは子どもの心理をよく知っていて、「見て 見て。」と言ってくる子どもをちゃんと見ているし、「ほんと、すごいわね。」なんて子どもを励ます事も忘れない。その上で親の都合を伝えているから旨くいく。いきなりカッとなったりしない「なかなか出来る」お母さんである。

柿田友広

商品詳細

絵と文: マリサビーナ・ルッソ
訳: 青木久子
内容: 24ページ
製作: 徳間書店
初版発行日: 1994年11月30日

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