ステイホーム


  • ステイホーム/木地雅映子・ふるえるとり
  • 1,300円+税(10%税込1,430円)
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商品の説明

コロナ禍で一斉休校になった初日、母と二人暮らしのるるこ(小5)の家に家具職人の伯母が転がり込んできます。実はるるこたちが住んでいる母たちの実家は、休校中に留守番するのが不安な古い一軒家。その日は母の会社の資料室にいたのですが、一緒に過ごした年下の姉妹の理不尽な言動に振り回され、翌日が憂鬱でした。ですから伯母の居候は大歓迎!しかも伯母は本職の腕を生かして家の改装を始めます。

一人称の語り口からかなり賢い子らしいるるこ。「生きるのには、とくに不都合はない。けどしあわせでもない」のですが、一斉休校が決まった時は心の中で「コロナ、ありがとー」と叫び、その不謹慎さを後ろめたく思いました。そんなるるこは、伯母と過ごす日々の中で自分が好きなものは何か、いやなことは何かを見つめなおして変わっていきます…。

 

とにかく、リノベーションが小気味よくて楽しいです。自分の家も何かしたいな~なんて思っちゃいます。るるこの気持ちの変化ものびやかで読んでいると自由な気持ちになってきます。一斉休校で「ありがとー」と叫ぶるるこの気持ちに共感する読者は多いのではないでしょうか。その分、るるこが変わっていくことで読み手の気持ちも前向きになる気がします。おとなも子どもも、日々の生活の中でヒントになる何かをもらえそうな作品です。

また、休校初日に一緒に過ごした姉妹をめぐる問題とその解決はとても現代的で、私には新鮮でした。読んでいただいて、ぜひ語り合いたいです。

(コプタ通信2024年2月号より つきちゃんこと築山真希子)

家にいるほうが、ずっと自由に思えた

全国一斉休校となった日、
小学5年生のるるこは、ひとしれず、ほっとしていた。
<でも、そんなふうに思っていいのかな。>

休校一日目は、母の会社に行き、同僚の連れてきたちょっと変わった姉妹と過ごし、翌日からはしばらくぶりに家に戻ってきた母の姉、聖子と、古い家の片付けとリノベーションにとりくむことになる。 自分の居場所を心地よくしていくステイホームの毎日が、いい子でいなくちゃと思っていた、るるこの心を少しずつほぐしていく。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: 木地雅映子
絵: ふるえるとり
寸法: 19×13cm
内容: 216ページ
製作: 偕成社 (日本)
初版発行日: 2023年06月

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

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