真昼のユウレイたち


  • 真昼のユウレイたち/岩瀬成子・芦野公平
  • 1,400円+税(10%税込1,540円)
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商品の説明

幼なじみの男の子に、「おおおばさん」の海さんに一緒に会いに行ってほしいと頼まれた5年生の春海。海さんは次に会う約束の代わりのように花の種やごみ袋を買ってきてほしいと言うので、その後も何度か家に行くのですが、一人暮らしのはずなのに不思議な女の子「波ちゃん」がいて…。こともなげに「あの子、幽霊なのよ。」と話す海さん。海さんの双子の妹だった波ちゃんは幼い頃に海で亡くなったのですが、夫を亡くしてアパートに引っ越してきた海さんのもとにひょっこり現れたといいます。(『海の子』)

他に、両親を亡くして叔母さんと暮らしている千可ちゃんがクラスの三人組の女の子にいじめられていることに憤る「わたし」が、千可ちゃんの両親の幽霊の力を借りて三人組を撃退する『対決』、公園で「ぼく」に声をかけた若い外国人が、実はベトナム戦争で戦死した兵士(の幽霊)で、知人だった「ぼく」の祖母と再会を果たす『願い』、亡き母のかわいがっていた猫の幽霊をそっと抱きしめていた三歳年下の連くんに寄り添う兄(両親の再婚で連れ子同士)が語り手の『舟の部屋』の合計四編。

それぞれ、こわくないし実体すらある・真昼のユウレイたち・にまつわる短編集です。読後、こんなふうに自分を見守っていてくれるユウレイならいてほしいな、今は大丈夫だけれど、いつかつらいときにはこうして寄り添ってほしいな、と色々なことに思いを馳せられます。どの話も語り手は小学生で、子どもらしい日常や家族や友だちとの悩みなども絡めて描かれていて、現役の小学生から大昔の(!)小学生まで楽しめます。

(コプタ通信2023年10月号より つきちゃんこと築山真希子)

幽霊に出会った子どもたちを描いた作品集、といってもホラーではありません。登場するのは、みんな、だれかをささえる思いをもったユニークな幽霊たちばかり。出会った子どもたちも、最初はとまどいながら、その存在を自然に受け入れていきます。

子どものときに亡くなったふた子の妹が、年をとった姉のもとにあらわれる「海の子」、子どもを守るパパとママの幽霊の話「対決」、基地のある町を舞台にした「願い」、義理の兄弟になった男の子たちの秘密を描く「舟の部屋」の4編を収録。

子どもたちの生き生きとしてユーモラスな会話のやりとりも魅力的な、どこかおかしくて、せつなさがしみるゴースト・ストーリーズ。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: 岩瀬成子
絵: 芦野公平
寸法: 20×14cm
内容: 178ページ
製作: 偕成社 (日本)
初版発行日: 2023年05月

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

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