-獄中手記-

何が私をこうさせたか


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金子文子という女性が獄中で書いた自叙伝です。

文子は関東大震災の2日後に、予防検束の名目で検挙されます。十分な逮捕理由はなかったが大逆罪で起訴され死刑となりました。その後無期懲役に減刑されましたが獄中で自死。23歳でした。

文子の人生は生まれてから死ぬまでずっと壮絶でした。生まれてすぐに父親は女を作ってどこかに消え、依頼心の強い母親と男の家を転々とします。文 子は無戸籍で十分な教育を受けられず、やっと通うことのできた学校でも大人からのあからさまないじめに合います。

突然迎えに来た親類に朝鮮に連れて行かれますが、ここでも過酷な虐待にあいます。理不尽の連鎖、徹底して報われず、信頼できる大人にも巡り会わず、貧乏からは抜け出せない…。

文子は社会主義をも含めた国家や権力、偉そうなことを言う人に対して強烈な批判をし、自分自身であることに誇りを持って生きようとしました。

自分が生まれてから死ぬまでの体験をここまで生々しく赤裸々に書きながら、しかしこの本が最後まで面白く読めるのは、文子に人を冷静に見つめる目があり、自然の美しさに対する敬意があり、「自分」を生き抜く強烈なエネルギーがあったから。そして何より教育を殆ど受けていないのに、彼女には文才があったから。

こんな生き方をした日本人女性が100年前にいたなんて!

こういう生き方をした人がいたという事実を、自分の生き方を模索する現代の若者にもぜひ読んでもらいたい。

(コプタ通信別冊2019年11月号より 留野羊子)

商品詳細

年齢: 高校生〜大人
著: 金子文子
寸法: 15×11cm
内容: 480p
製作: 岩波書店
初版発行日: 2017年12月15日
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