あいだのわたしたち

  • あいだのわたしたち/ユリアラビノヴィチ・細井直子
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商品の説明

15歳のマディーナは難民です。戦禍を逃れてドイツへやってきました。現在は収容施設を出て親友のラウラの家に間借りしています。母と伯母と弟と一緒ですが父は危険を承知で祖国へ戻り音信不通。マディーナは家族の中で一番ドイツ語が話せるので、弟の問題行動についての電話が幼稚園からあると通訳をしたり、鬱状態の母のサポートをしたりと気が休まりません。それでもラウラとお祭りに出かけたり彼氏と映画に行ったりもして学校では以前より前に進めているように感じています。

ところがあるとき、村の広場で「ガイジンは出ていけ」と書いたプラカードをもって立っている人たち2人を見かけます。次の週には5人になり、その次の週には10人に。ラウラの母のところにも匿名で抗議の電話がかかってきます。そしてとうとうある日、住んでいる家が抗議する人々に囲まれてしまいます…。この大ピンチに活躍してくれる人物がとてもかっこいいです!

実はこの作品には前作がありそちらは「あいだのわたし」というタイトルです。わたしは前作を読んでおらずこの後さかのぼって読もうと思っていますが、本作を十分味わうことができました。訳者のあとがきに、移民排斥の空気感が強まるヨーロッパの現状を見て、前作で完結だと考えていた作者が続編を書く決意をしたとあります。

マディーナの気持ちを追体験すること。村の空気感を感じること。これらが「わたしたち」が世界をよりよくするために考え始めるきっかけにしなくては、と思いました。

(コプタ通信2025年6月号より つきちゃんこと築山真希子)

難民滞在施設をでて、親友の家に引っ越したマディーナたち。ようやくこの国で「ふつう」の生活を始めたが、パパは音信不通で、ママはうつ。夢は医者になること、でも家族の面倒を見るので精一杯。そして周りに外国人に厳しい目を向ける人たちが増えて……。力強く語られる、難民一家のリアルな日常。『あいだのわたし』続編。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: ユリア・ラビノヴィチ
訳: 細井 直子
内容: 326ページ
製作: 岩波書店 (日本)
初版発行日: 2025年03月14日

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