岩波少年文庫257

吹雪の中の列車


  • 吹雪の中の列車(岩波少年文庫)
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商品の説明

1930年代のクロアチアの小さな村。この村の学校で、先生が子どもたちに「全員がまとまる組織を作って、おたがいに協力し合うことを学ぼう」と提案します。子どもたちも賛成して「ヴェリコ・セロの子ども同盟」を作り、投票で下級生に優しくて人気のある最上級生の少年リューバンを議長に選びます。

ある時子どもたちは汽車に乗って町へ日帰り旅行に出かけます。展覧会や工場の見学、映画館での映画鑑賞などを楽しんでいると先生が急病になり入院してしまいます。子どもたちだけで村へ帰ることになり、なんとか帰りの汽車に乗り込みましたが、天気が急変し雪が降ってきました。子どもたちの中には具合の悪くなる子も出てきます。さらにリューバンの人気をやっかんでいるペーロという子がリューバンに逆らって仲間たちと別の車両に移ります。そんな折、吹雪の中で汽車が立ち往生…。皆は無事に村に帰りつけるのでしょうか?

今から90年も前の旧ユーゴスラビアのお話はあまり馴染みのない風変わりな雰囲気を持っています。また、子どもたちも殴り合ったり議長選で自分に投票してもらおうとチョコレートの賄賂を贈ったりと、今読むと時代の違いを感じます。けれど、この世界の子どもたちと一緒に旅をして雪の中の列車で夜を明かすうちに、時代や場所が違っても変わらない子どもらしい心の動きを感じられるようになります。また貧富の差、正義感など普遍的なテーマについても考えさせられます。ちょっととっつきにくいところもあるかも知れませんが、初めてのぞく異文化を楽しむ感覚で味わってくださいね。

(コプタ通信2023年3月号より つきちゃんこと築山真希子)

バラバラだった4年生のクラスに結成された〈子ども同盟〉。特別車両で念願の日帰り旅行にでかけますが、猛吹雪にあい、帰りの列車が動けなくなってしまいます。みんなで助け合おうと呼びかけるリューバンと、反発するペーロのみぞは深まるばかり。子どもたちはピンチを乗りきれるのでしょうか? クロアチア児童文学の名作。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: マト・ロヴラック
訳: 山本 郁子
絵: ささめや ゆき
寸法: 17×12cm
内容: 218ページ
製作: 岩波書店 (日本)
初版発行日: 2022年11月15日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

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