岩波少年文庫246

魔女のむすこたち


  • 岩波少年文庫246 魔女のむすこたち
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商品の説明

森の中の小屋に百五十歳過ぎの魔女のおばあさんと68歳、66歳になる二人の息子が住んでいました。兄は大食いのふとっちょ、弟は小食で糸のようです。

息子たちも魔法が使えて、母親の商売の手伝いができます。ところが母親のお使いで町へ出かけた兄弟は、教育委員会の監督官と出会って、学校へ通わなくてはいけないことに!

学校で魔法を使って人気者になった二人は、遠足の日に母親のほうきをこっそり拝借し、子どもたちを乗せてやります。ところが帰り道、空の上であらしにあって道に迷い、ほうきも故障してしまいます。不時着した森で見つけたのは山賊の家。一行は山賊のもとに滞在し、兄弟はフットボールの試合で大活躍。ところが、出発しようとすると山賊の親分は一行を牢屋に入れてしまいます。

一行は何とか逃げ出し(そのいきさつは読んでのお楽しみ)、途中の町で兄弟がしばらく食堂の給仕をつとめます。ところが弟はやせすぎて風に飛ばされ、運悪くご婦人の刺繍作品に縫い込まれて行方不明に。

弟を探す旅に出た一行は、人食いの王さまの国へ着きます。実は弟が縫い込まれた刺繍は王さまの寝室に飾られていて、やっと抜け出した弟は王さまのお腹の中へ落下。弟がお腹の中で活動したせいで王さまは腹痛で苦しみ、医者として王さまのもとに参上した兄が弟を発見。ところがこの王さま、兄弟を無理やり娘たちと結婚させ、子どもたちは食べることにします。さあ、今度はどうする?一行は、無事家に帰れるのでしょうか?

次から次へと意表をついた冒険がくり広げられるチェコのお話。有名なチャぺック兄弟とも親交があった作者の来歴にふれた「あとがき」も読みごたえがあります。ユーモアと風刺を味わえる大人にもおすすめですが、話自体は難しくないので中級から。

(コプタ通信2019年3月号より つきちゃんこと築山真希子)

商品詳細

作: カレル・ポラーチェク
訳: 小野田 澄子
寸法: 17×12cm
内容: 304ページ
製作: 岩波書店 (日本)
初版発行日: 2018年09月14日

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