牛追いの冬


  • 牛追いの冬/マリーハムズン(岩波少年文庫)
  • 760円+税(10%税込836円)
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商品の説明

4人の子どもたちが暮らすランゲリュード農場は谷間の小さな村にあります。一家は、夏の間は山の牧場で村の人たちから預かった牛を世話しながら暮らし、秋になると村へ戻ってきます。年上の二人の男の子<といっても8歳と10歳ですが>は、この夏はじめて牛追いの仕事を任され、立派に(?)やり遂げてお金を稼ぎました。

さて、秋になって学校が始まりました。そのうちクリスマスのお休みになり、隣の家には町からいとこの男の子が静養しに来たので、遊び仲間がひとり増えました。すばらしいクリスマスを過ごし、お休みの締めくくりには、おとうさんと一緒に本格的な仮装隊を結成して村を巡ります…。また、夏に山で出会った、雇い主に虐待されている牛追いの少女が逃げ出してきたり、小さい妹が重い病気になったりといった事件も起きます。

実は本作品は夏の間の出来事が描かれている「小さい牛追い」の続編にあたります。ですから、逃げ出してきた少女などは実は前編と絡んでいます。でも大丈夫!本書だけでも十分に楽しめます。白状すると、私、読んだタイミングが悪くて「小さい牛追い」は出だしでやめてしまっていたのです。今回、本作品を読んだあとでこちらも読みました。さかのぼる形で全部つながるのもおもしろかったです。「えっ読んでないの?」と何度か言われた名作、ようやく良さを味わえました。4人きょうだいの関係やそれぞれの性格などが、会話や行いから生き生きと浮かび上がってくるところなど味わい深いです。

男の子たちが気前よく稼いだお金を贈り物に使うところ、語り口が明るく健康的なところなど、全体的な雰囲気が「善」と言いたい感じがします。繙けばいつでも戻れるふるさとのような、すてきな作品でした。これから何度も読み返すと思います。

(コプタ通信2022年2月号より つきちゃんこと築山真希子)

ノルウェー、ランゲリュード農場の4人きょうだいは冬を迎えました。クリスマスの休みは、町から来た友だちもいっしょに、スキーやボーイスカウトごっこをして、たちまち過ぎていきます。雪がだんだんとけてきたある日、末の妹マルタが病気に……。美しい自然と愛情ゆたかな家庭から生まれた、『小さい牛追い』の続編。

(出版社サイトより)

商品詳細

年齢: 小学校高学年〜
作: ハムズン
訳: 石井桃子
寸法: 17×12cm
内容: 300ページ
製作: 岩波書店 (日本)
初版発行日: 2006年2月16日

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