イエラ・マリ図録

商品の説明

字のない絵本の先駆者として注目されたイエラ・マリ。生命の循環や形態の移り変わりを絵で物語る彼女の作品を楽しむことができます。

板橋区立美術館にて開催された展示「イエラ・マリ　ー字のない絵本の世界ー」の図録。

（出版元サイトより）

これぞ、イエラ・マリファンが待ち望んでいた本です。

何がすごいって、資料的価値の高い原画や試作本、今となっては入手が難しい初版本などの写真がふんだんに掲載されています。例えば、「りんごとちょう」「木のうた」「あかいふうせん」などの名作の原画。彼女の生々しいイラストレーションに触れることができます。また、「りんごとちょう」の初版本は、ケース入りのリング綴じになっていて、終わりがなくエンドレスにめくることができる構造になっています。それが絵本の内容とぴったり合っているのですが、その貴重な本の写真を見ることができるのはうれしい限りです。また試作本と完成版の違いを比較するのも興味深く、絵本にかかわる人の参考になると思います。

そして、この図録のアート・ディレクションとデザインを駒形さんが手がけ、ドラマティックな写真を駒形さん関係のお仕事をしている大木大輔さんが撮影しているので、１冊の本としてみても魅力的な装丁・デザインになっています。