おれたちはギロンする

  • おれたちはギロンする/安田夏菜
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商品の説明

9月の第一日曜日の暑い昼下がり、小6のおれは父が寝転がっているのをまたいだことから口論になり、自転車で家を飛び出します。たまたま見つけたフリーマーケット(以下フリマ)の古本屋で店主の娘芽衣と知り合い、「親とつまんねえことで言い合い」したと話したところ、同い年の芽衣は目を輝かせて「寝ころんでいる親をまたぐのは是か非か」議論しましょう!と…。しどろもどろで「またいだらだめなんて、学校で習ってないもん」などと言ってみるけれど、あっという間に論破されてしまいます。ちくしょー、むかつく。むかつくけれど、ちょっとカッケー。と思ってしまったおれは、ネット動画などで勉強もし、次の第三日曜日のフリマに出かけて行き、また芽衣と議論します。

おれは自分を「雑魚キャラ」設定していますが、この素直さ、なかなか貴重です。いい味出してます。彼のキャラがなければ成立しない物語です。そんな彼ですが、3回目の議論のときのこと。言い負かされたのがくやし過ぎて「おまえ、絶対クラスで存在浮いてるだろ」などと個人攻撃に走り、芽衣に「今日はここまで」と出て行かれてしまいました。

実は芽衣の学校での立ち位置はなかなか微妙で本人も思うところがあり、その後のフリマではクラスメイトに合わせた言動をみせます。そんな芽衣に父親は「むすめが自分をいつわっている姿を見ると(中略)つらい」と。おれは「人や場所によって、キャラを使い分けるのはアリだ」と反論。「おれ」のこのときの主張、響きます。そうね、親って自分の理想を押しつけがちね…。

他にも、議論の時のマナーや「論破」の負の側面についてなど、作者の思いやメッセージがつまった作品ですが、それらを伝える言葉選びがとても上手。元気の出る作品を新しい年度の始まりにお届けします。

(コプタ通信2026年5月号より つきちゃんこと築山真希子)

議論。たがいの意見を論じ合うこと。論じるとは、すなわち、筋道を立てて意見を述べること。鈴木陽太、小6。クラスのキャラは(自称)「通行人C」。対するは、圧が強すぎるへんなやつ、海野芽衣、年上と思いきや同い年。たまたまフリーマーケット会場で出会っただけのふたりの間に、いま、舌戦のゴングが鳴る。〈Round1 寝ころんでいる親をまたぐのは、是か非か〉ーーさあ! あなたの意見を述べて! 「子どもの貧困」を描きNHKでのドラマ化も話題を呼んだ『むこう岸』の作者・安田夏菜が贈る、小学生ふたりのいたって真面目な白熱「議論」バトル(!?)

(出版社サイトより)

商品詳細

作: 安田 夏菜
内容: 212ページ
製作: 静山社 (日本)
初版発行日: 2025年11月11日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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