さいごのゆうれい


  • さいごのゆうれい/斉藤倫
  • 1,700円+税(10%税込1,870円)
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商品の説明

今より「ちょっとだけ、未来」の「大幸福じだい」と呼ばれた時期のある夏休み、田舎の祖母の家に預けられた小学5年生のぼくは、近くの飛行場でひとりの女の子と知り合います。

その子はネムと名乗り、毎年「お盆航空」の飛行機でたくさんのゆうれいたちがにんげんの世界にやってくるのだが、今年はなぜか皆とちゅうで消えてしまい、自分はさいごのゆうれいかもしれない、と言います。そして何か「ひとさわぎ」起こすから、みんなにこれはゆうれいのしわざだと言ってほしいと、ぼくに頼みます。

二人はゆうれいが激減したことを心配する、<絶滅存在保護機構>の女性ミャオ・ターと知り合って町へ向かい、やはりゆうれいを心配するたくはつ僧のゲンゾウとも出会います。ネムが起こすひとさわぎとは…!?ゆうれいはなぜ、消えているのか…?

詩人である作者が独特の言葉で紡いだ物語は、ひとつひとつの言葉がきちんとつながりあっています。ひらがなで書かれる「かなしみ」などの言葉の深さや広がり、ゆうれいの世界の説明のされ方など、最後まで読むと「ああ、あの言葉はここで回収されるのか」とうならされます。たまりません。

あまり解説するとネタバレになるので、あとはご自身でお楽しみください。読み返すたびに味わいが増す珠玉の作品、以前紹介した『どろぼうのどろぼん』と同じ作者です。この方、とっても好みです!

(コプタ通信2021年8月号より つきちゃんこと築山真希子)

ゆうれいと過ごした、四日間。

世界中が「かなしみ」や「こうかい」を忘れて、だれもが幸せだった〈大幸福じだい〉と呼ばれた時代があった。そんな時代の夏休み、小五だったぼくは、田舎のおばあちゃんちに預けられた。空港のあるその町で、いわゆる「お盆」の、その最初の日に、ぼくは、ひとりのちいさなゆうれいに出会った。その子はいう。自分が、ゆうれいのさいごのひとりかもしれないと。ゆうれいを救い、世界を取り戻すために、ゆうれいと過ごした四日間。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: 斉藤 倫
画: 西村 ツチカ
寸法: 20×14cm
内容: 304ページ
製作: 福音館書店 (日本)
初版発行日: 2021年04月10日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

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