ギヴァー 記憶を注ぐ者


  • ギヴァー記憶を注ぐ者/ロイスローリー
  • 1,500円+税(10%税込1,650円)
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商品の説明

近未来のとあるコミュニティ。ここでは〈委員会〉と呼ばれる組織に全てが整然と取り仕切られていて、規定の年齢に達した若者は、〈申請〉すると注意深いマッチングの末、配偶者が与えられ、さらに〈申請〉すると〈新生児〉を与えられ、〈家族ユニット〉を形成することができます。

年に一度の〈儀式〉では、これらの〈申請〉の結果発表や、子どもたちの年齢に応じた自転車の支給などがあります。この儀式で〈十二歳〉たちはそれぞれの適性に応じた〈職業任命〉を受け、〈任命〉のあとは進路によって生活スタイルが変わります。

さて、〈十二歳〉の少年ジョナスは儀式で思いもよらない〈任命〉を受け、“選ばれた者”〈記憶の器(レシーヴァー)〉となります。実はこのコミュニティの住民はある錠剤を飲むことで一様に安定した状態を保ち、さらに、過去の恐ろしい暴力、痛み、死などの記憶を全て封印してあることで不自然なまでに明るく平穏でいられるのです。しかし、ごく稀に過去の経験や知恵が必要になることがあるために〈選ばれた者〉が人類の記憶を継承しています。

ジョナスは記憶を注ぐ者〈ギヴァー〉のもとへ通い、歓喜、死、苦痛などの生々しい記憶を受け取り、衝撃を受けます。また、コミュニティで〈解放〉と呼ばれるものの真実を知り動揺します。そんな折、自分の家族が特例で預かっている発育不良の〈新生児〉が〈解放〉されることになり…。

20年以上前に出た作品ですが、設定の不気味さは古びることなく、むしろ今読んだ方が理解しやすいくらいです。正直なところ結末が難解。続編の2冊を読んでも、それぞれの作品は読み応え十分で印象深いのに、何だかすっきりしない…と長い間心にひっかかっていましたが、なんと今年4作目が!そして全てがつながりました!このつながり具合に嬉しくなったので、今回から4回シリーズでご紹介しようと思います。どうぞ、おつきあいください。

(コプタ通信2018年11月号より つきちゃんこと築山真希子)

商品詳細

作: ロイス・ ローリー
訳: 島津 やよい
寸法: 19×13cm
内容: 256ページ
製作: 新評論 (日本)
初版発行日: 2010年01月10日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

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