腐敗と発酵をめぐる思考

分解の哲学


  • 分解の哲学/藤原辰史
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商品の説明

おもちゃに変身するゴミ、土に還るロボット、葬送されるクジラ、目に見えない微生物……

わたしたちが生きる世界は新品と廃棄物、生産と消費、生と死のあわいにある豊かさに満ち溢れている。歴史学、文学、生態学から在野の実践知までを横断する、<食>を思考するための新しい哲学。

(出版社サイトより)

1歳から3歳までの子どもが自分に扱い得る完成品の物体を、その形態や色を観察した後で、それを手に持ってあっちこっちに動かしたり、その堅さを試したかと思うと、今度はその物体に新しい特徴を発見したり新しい使い方を見出したりするために、その形を分解しようとしたり、少なくともその形を変化させようとすることを注目しよう。(第2章のフレーベルの言葉から)

日本は年間600万tのフードロス!

今、日本では年間600万トンの食糧を捨てています。しかも、これは1年間に地球上で困っている地域に贈与される支援の食べ物より2倍くらい多いということです。食べきれないものを家畜に上げるという事は昔はありましたが、今はほぼパッケージに入ったまま、わざわざ化石燃料を使って燃やしています。これは、今の社会の根源的なエラー、人道的にも許されないことです。

分解できることが新しい命に繋がる!

私たちは日々いろいろな物を作り生産して暮らしています。しかし、それらはいづれ微生物やミミズや虫たちに食べられて、分解され、小さな粒子となって、さらにそれが植物の栄養へと変わっていくという、そういう循環の中で、私たちは食べているという行為をしているわけです。ところが、現在はプラスチックのように分解されないものが、私たちの身の回りに溢れています。(藤原辰史さんのラジオ出演の時のお話から)

フレーベルも分解を視野に入れていた!

幼児教育の祖フリードリッヒ・フレーベルは単に子ども達の面倒を見るのではなく、子ども一人ひとりに畑や花壇を与え植物を育てさせたり、積み木を与えて宇宙の摂理を知って貰おうとしました。積み木は何か形あるものを作った後、分解されまた新たな形を作る…(上の引用文参照)。これは、あらゆるものは地球上に存在する物質によってできている、即ち、私たちは土壌の成分と一緒だと伝えようとしていたと藤原氏は言います。

百町森・柿田友広

商品詳細

著: 藤原 辰史
製作: 青土社 (日本)
初版発行日: 2019年06月25日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

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