ツバメの親子はどこにいる

  • ツバメの親子はどこにいる/樫崎茜
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商品の説明

楠田家は父が弱視、母は全盲ですが二人の息子たちは目が見えます。子どもたちは幼いころは母の目が自分たちとちがうことに気づいていませんでした。料理や洗濯などの家事も「ほかの母ちゃんとおなじように」するし、買い物にも公園にも一緒に行ったからです。物語の冒頭で、5年生の兄は、1年生になる弟がたぶん自分のようにいやがらせをされるだろうと予想していますが、まだ母の目が見えないことに気づいていなかった弟はクラスメイトたちに「モー人」とはやしたてられても最初は意味がわかりません。

弟の顔のひっかき傷をみて自分の予想が当たっていることを察しながら、傷が見えない親たちには黙っている兄の話と、ひっかかれて泣いたから自分の負けでくやしいけど、下校中にみんなに小突かれた時には泣かなかったし、犬の散歩中の男性が止めに入ったらみんなが逃げていったから自分の勝ち、という弟の話が続くなど、各章ごとに視点人物が変わります。父の幼少期、学生時代、思春期に不良化した兄の章、と話が積み上がるごとに家族の姿がくっきりしてきます。子を授かって夫婦で喜んでいるのに、医師からは中絶の説明をされる母のエピソードには胸が苦しくなりました。淡々とした口調で語られますが、身内も含めた周囲の心ない言葉や行動などから障がいのある人とその家族の生きづらさが浮き彫りになります。

本作品は当事者の方の経験をもとに書かれたそうです。私の計算と読解が正しければ、父は昭和34(1959)年生まれ、兄は1990年生まれ、現在35歳くらいでしょうか。私も同時代を生きてきたはずですが、差別も含め、目の見えない人について知らないことばかりだったことに気づかされました。物語の中で父が、生まれてくる命が「この世に生まれてきてよかったと思うことができますように。そんな社会でありますように」と祈ります。同じ思いを込めてご紹介する本作が、どうぞたくさんの方に届きますように。

(コプタ通信2026年3月号より つきちゃんこと築山真希子)

『視覚障害』をテーマにした作品を手がけてきた著者が「視覚障害者の両親のもとにうまれた兄弟の成長」を、昭和から令和にまたがる大きなスケールで描いた胸を打つ家族小説

――たぶん、人は、変わることができるのだ。
人も、町も、そして時代も、変わることができる。

小学5年生の明照は、入学式が憂鬱でたまらない。春から1年生になる弟の音晴が、目の見えない母・ゆかりに、白杖をもって入学式に来ないでほしいと、駄々をこねているからだ。入学式に来た母の姿をからかってきたクラスメイトたちと、取っ組み合いのケンカをした音晴は、ケガを心配してくれたおじちゃんとその飼い犬・ダイスと友だちになって……。

視覚障碍者の両親のもとに生まれた兄弟の成長を、昭和・平成・令和の時代を通して描いた著者渾身の家族小説。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: 樫崎茜
装画・挿絵: 水谷有里
寸法: 19.5×13.4cm
内容: 320ページ
製作: くもん出版 (日本)
初版発行日: 2025年09月

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。記載されているすべての寸法と重量は目安であり、それをお約束するものではありません。

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