消えたモナ・リザ

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商品の説明

1911年8月21日、ルーブル美術館から一枚の名画が盗み出されました。「モナ・リザ」です。新聞はこぞってこの事件について書きたて、人々もありとあらゆる想像を巡らせました。ドイツ政府のしわざだ!いやフランス政府がやったことだ。大がかりなイタズラで本当は盗まれていないのだ、などなど。蒸気船や貨物列車に積み込まれているという警察への通報もありました。

警察も犯人像を推測(!)します。思いが強すぎて自分のものにしようとする者だ、いや孤独な狂人だ、いやいや巧妙なプロフェッショナルだ…。当時も指紋で人物を特定する技術が存在しました。そして犯人は絵を盗んだときに額縁とガラスを外し、ガラスに立派な指紋を残していたのです。ところが当時のフランスの警視総監は自分の確立した旧式かつ複雑なシステムにこだわり、指紋を調べませんでした。もっといえば、美術館の警備も警察の捜査も穴だらけだったのです。おかげでモナ・リザは忽然と姿を消し知る人ぞ知る名画から世界一有名な作品になりました。人々は名画が盗まれた空白の壁を見るために美術館に行列したそうです。

本書はこの世紀の盗難事件の顛末と並行して、「モナ・リザ」誕生と作者レオナルド・ダヴィンチの生涯がやや辛口な語り口で交互に語られる、再現ドラマ風のノンフィクションです。(フィクションかと思って手にとったらいい意味で予想を裏切られました!)それにしても、人々が事実かどうかより面白おかしく煽情的な物語に飛びつくのはいつ、どこでも同じなんですね。実在の怪盗紳士や架空の犯罪者などもたくさん出てきます♪

さて、モナ・リザは盗まれたとき以上に劇的に戻ってきます。そのいきさつはどうぞご自身で読んでお楽しみください。

(コプタ通信2025年10月号より つきちゃんこと築山真希子)

名画モナ・リザを一躍有名にした事件とは?

1911年モナ・リザが、ルーブル美術館から盗まれた。迷路のようなルーブル美術館の警備はどうなっていたのか?どうやって持ち去ったのか? 美術館でそれほど重要な扱いを受けていなかったモナ・リザが盗まれ、この名画は一躍注目をあびるようになる。

一方で、レオナルド・ダ・ヴィンチは、この絵を描いてなかったかもしれない……と、この名画が生まれた経緯にも触れ、レオナルド・ダ・ヴィンチの人となりを浮かび上がらせる。

盗まれて初めてその存在が認められ有名になったモナ・リザだが、どのように発見されて、ルーブルに帰還したのか、その陰に隠された現代美術の巨匠の秘密を暴きつつ、事件のあらましが語られる。読みごたえのあるノンフィクション。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: ニコラス・デイ
訳: 千葉 茂樹
内容: 272ページ
製作: 小学館 (日本)
初版発行日: 2025年05月21日

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