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女子サッカー選手です。そして、彼女がいます


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商品の説明

サッカー選手の下山田志帆さんは、小さい頃から自分の性別に違和感を持っていた。大学を卒業しプロサッカー選手としてドイツに渡り、そこで居心地の良さを感じる。そこでは「女性らしさ」「男性らしさ」は関係なく、「自分がいま、どうありたいか」を大切に、自由に自分自身を表現しているように感じたそう。友達や親へのカミングアウト、信頼できる人達との出会いを通して、徐々に自分自身を肯定し表現できるようになる。

本の中で何度も出てくる「ふつうってなんだろう」という問いに、確かに世の中の常識って何だか変かも?と読者は普通が覆される。自分自身の違和感や心の変化を丁寧に打ち明けてくれる下山田さんの言葉は、愛が溢れていると感じた。

(スタッフようこ)

本書の著者の下山田志帆さんは、タイトル通り女子サッカー選手で彼女がいますが、自分を女性だとも男性だとも思っていません。けれど、かつては「女の子だからこうあるべき」という固定観念に縛られ、傷ついても「仕方ない」とあきらめていたそうです。しかし、サッカーの試合の時に「女なんかに負けるな」という声をかけた相手チームに対して本気で怒って抗議してくれる監督など、すてきな方々がまわりにいたおかけで少しずつありのままの自分を肯定できるようになったと言います。

私は、著者は自分を肯定できるようになったと同時にすべての他者を肯定できるようになったのでは、と思います。そんな著者の語り口調はやわらかく丁寧で、すっと心にしみてきます。

私自身は正直に告白すると、30年位前には自分が「ふつうに」女子で「彼氏」がいることに疑問も持たずにいて、もっと言うと同性愛というのは物語などに出てくる、もしかすると架空のもの、くらいに思っていたのです。お恥ずかしい…。ですから過去に知らないうちに誰かを傷つけていたかも知れないと深く反省しています。

その後本や新聞から学んで認識を改めましたが、本書はそんな私の認識をさらに改め、自分とは違うあり方の他者への理解を深めてくれました。冒頭で触れた女性でも男性でもない、という考え方も私には新鮮でした。もっと早く読めたらよかったのに、と思います。

ところで、なぜ「女子サッカー選手」とはいうけれど「男子サッカー選手」とはあまり言わないのでしょうか。また「女子サッカーの魅力とは」という質問の違和感の正体は?これらについても本書はときほぐすようにきちんと説明してくれます。老若男女問わず、広く手にとっていただきたい大切な1冊だと思います。

(コプタ通信2023年6月号より つきちゃんこと築山真希子)

私は女? それとも男? どの性の人を好きになる? LGBTQってなに? 男女の格差って? 自分の心や体とどう向き合う? 人とはちがう何かを持っていることでモヤモヤしているみんなへ。ひとりの女子サッカー選手が伝える「自分を大切にするため」の話

「みんなの研究」は、みんなの「知りたい」を応援する、あたらしいノンフィクションのシリーズです。

(出版社サイトより)

商品詳細

文: 下山田志帆
イラスト: 米村知倫
寸法: 21×15cm
内容: 175ページ
製作: 偕成社 (日本)
初版発行日: 2022年06月

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

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