岩波少年文庫262

ハヤ号セイ川をいく

  • ハヤ号セイ川をいく/フィリパピアス(岩波少年文庫)
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商品の説明

雨が続いた夏休みの始め、家の裏手の川に古びたカヌーが流れ着いたことがきっかけで、11歳のデイヴィッドは持ち主でこの辺りの名士コドリング家の少年アダムと知り合います。アダムは祖父と叔母と暮らしています。アダムの祖父は戦争から帰る途中で亡くなった息子(アダムの父)を今でも待っています。コドリング家の収入は祖父の年金だけなのでお金が足りず、秋になったらアダムは別の土地にいる親せきに引き取られることになっています。

さてコドリング家には16世紀に先祖が隠した宝飾品とその隠し場所を示すという詩が伝えられています。アダムはその宝物を見つけ出してお金を手に入れ、今の暮らしを続けたいと願っています。手がかりの詩と先祖の残した文章から川の周辺が怪しいと考えた二人は、アダムの父のものだったカヌーを直し、魚のハヤから「ハヤ号」と名付けて宝探しを始めます。探す途中でコドリング家の屋敷を見つめる不審な男の人を見つけたり祖父の友だちの水車小屋の主人と知り合ったりします。

冷静で思慮深いデイヴィッドと、切実さのあまり感情的になりがちなアダム、苦労が多くても快活なアダムのおばさん、悪童だったらしいデイヴィッドの父、村の生き字引のような水車小屋の老人など登場人物も魅力的です。宝探しも局面が二転三転します。途中コドリング家の屋敷は売りに出されて買い手がつきます!さあ、どうなる 男の子たちのひと夏の冒険を描いたザ・王道のイギリス児童文学です。

以前別の版で読んだときは結末がむずかしく感じたのですが、今回再読して余韻のある手加減なしの終わり方の魅力を再発見しました。アーディゾーニの挿絵と、新訳の訳者原案の村の想像図もお楽しみください。

(コプタ通信2026年8月号より つきちゃんこと築山真希子)

「さあ、ぼくらの宝さがしの始まりだ」――緑ゆたかな夏の川で、デイヴィッドはカヌーの持ち主のアダムと出会う。二人はカヌーにハヤ号と名付け、アダムの家に伝わるバラにまつわる謎めいた詩を手がかりに、かくされた宝をさがしまわるが……。少年たちの冒険をいきいきと描く、イギリス児童文学の傑作。ピアスのデビュー作を新訳で。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: フィリパ・ピアス
絵: エドワード・アーディゾーニ
訳: 原田 勝
寸法: 17×12cm
内容: 452ページ
製作: 岩波書店 (日本)
初版発行日: 2026年03月25日

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