岩波少年文庫260

ナイチンゲールが歌ってる


  • ナイチンゲールが歌ってる/ルーマーゴッデン(岩波少年文庫)
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商品の説明

ロンドンに住む10歳の少女ロッティは、ある日ペットショップの子犬と運命的に見つめ合います。ところが直後に見知らぬ少年にその子犬がさらわれ、とっさに追いかけたロッティは子犬を救出し、なりゆきで連れ帰ることに!けれどロッティは伯母さんと二人で古い屋敷の半地下に間借りしており、暮らし向きもよくありません。しかもロッティは近々王立バレエ学校の編入試験を受ける予定で、合格すれば寄宿舎に入ることになっています。子犬を飼うには問題が山積みです。さあ、大変!

このあたり、ロッティと子犬の運命にはらはらし通しでした。それでもなんとか折り合いをつけ、ロッティは見事に試験に合格して王立バレエ学校の生徒になります。バレエ学校での暮らしぶりや友だちとの関係などを楽しく読み進めていくと、やがて子犬をペットショップに返さなかったことが思わぬ展開を呼びます…。

ロッティの亡き恩師であるマダムの「ナイチンゲール(本、子犬、ワインなど、踊ること以外になくてはならないものの象徴?)をきくのよ」という言葉と、ロッティと子犬との関係が重なるストーリーは、先生方や近所の人々など登場人物の描き方もあたたかく、世の中も悪くないなと思わせてくれます。個人的にすごく好みで、一気に読みました。読後も大満足。お楽しみください。

(コプタ通信2024年4月号より つきちゃんこと築山真希子)

バレエに打ちこむロッティは、おばちゃんとふたり暮らし。才能を認められ、寄宿制の王立バレエ学校を受験します。ところが一匹の子犬と出会ったことから、心に大きな秘密をかかえることに……。さまざまな出来事をのりこえ、踊ること、生きることのよろこびに目ざめる少女の姿。『トウシューズ』として愛された物語の新訳。

(出版社サイトより)

商品詳細

作: ルーマー・ゴッデン
訳: 脇 明子
絵: 網中 いづる
寸法: 17×12cm
内容: 394ページ
製作: 岩波書店 (日本)
初版発行日: 2023年12月15日

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