詩ふたつ

詩ふたつ

商品の説明

この詩にはじめて出会ったのは10年以上前のことですが、その時にはなかった感情が、愛する人を見送った後に読んでみると湧き上がってきました。悲しいのだけど、なぜかすっと胸に落ちて気持ちを落ち着かせてくれました。そして涙があふれ出てとまりません。私達夫婦の別れを見て友人が『かけがえのない人と出会うということがその人との別れ含んでいるのだということを教えられた』と数か月後にかけてくれた言葉とともに、またこの詩に出会えたことは幸せなことでした。この本と再び出合わせてくださった同業者のIさんのお気持ちに深く感謝しています。

長田さんはあとがきで『「詩ふたつは」、詩ふたつからなる一冊の詩集です。それは死ふたつ、志ふたつでもある組詩として書かれ、ことばと絵のふたつからなる、一冊の本として作られました。』とのべ、『わたしにとってのクリムトは誰であるよりもまず、樹木と花々の、めぐりくる季節の、詩と再生の画家です。』と述べています。そしてさらに、『できれば、ゆっくりと声に出して読んでください。』とも。

（直子）

長田弘の「絆」の詩篇に、クリムトの樹木と花々。人生のなかでときに訪れる悲しみに、静かにそっと寄り添う、とてもやさしくあたたかい詩画集です。

（出版社サイトより）

この記事を書いた人

直子山崎直子

柿田と共に百町森の経営に関わる。自宅で家庭文庫「ごたごた荘」を運営。地域の園や小中学校でお話会を行う。子どもの時から本に親しみ、絵本や児童文学はもちろん、大人の本も大好きなカツジ（活字）スト。（スタッフ紹介ページへ）