商品の説明

一見、たんぽぽと似ているこのお花は「のげし」といいます。のげし目線で描かれていて、まるで語りかけてくるかのように静かなのげしの気持ちを綴っていきます。のげしは動きまわれるカエルや蝶々が羨ましくてたまりません。そんなのげしにおひさまが言います。「わたしのひかりをいっしょうけんめい吸い込んでいれば、きっとどこかへいけますよ」

甲斐さんの描く優しい絵と文は小さな子どもに寄り添い、感受性を豊かにしてくれるような気がします。のげしが羨ましいと思うカエルがずっとのげしの側にいてくれている様子がとてもほっこりします。

（スタッフちさ／「絵本のじかんVol.1草花」より）

カエルやアリやチョウのように、自分もどこかへ行けたら……のげしはそう願っていました。でも、のげしは立っているだけで、どこにも行くことができません。のげしは大好きなおひさまに相談します。おひさまは、「わたしの光を一生懸命すいこんでいれば、きっとどこかへ行けますよ」と、のげしに伝えます。それから、のげしは朝がくるたびにはなびらをいっぱいに広げ、おひさまの光をすいこむのでした。そして、ある日……。

（出版社サイトより）