商品の説明

月の光を独り占めしたくて、大いばりのクワガタはみんなに意地悪をします。ところがある日、カブトムシに相撲で投げ飛ばされ、大事なハサミの先端が折れてしまい、すっかり弱虫になってしまいます。満月の夜、みんなが楽しそうに遊んでいるのを横目に1人ぼっちで過ごしているとなんだかとても悲しくなって泣き出してしまうのです。あんなに威張っていたのに、とみんなに言われてしまいますが、それでもまた相撲大会に誘ってもらえます。

最後に綴られる「まけたり、かったり、ないたり、すねたり、いろいろあるけどとってもたのしいまんげつのよる」という文が本当に心をじんわりと暖かくしてくれます。意地を張ってしまったりすることもあるけれど、誰かが見つけてくれる、きっとまた仲良くなれる。些細なことは些細なことがきっかけで乗り越えることができるのです。版画によるダイナミックな絵と共に虫たちのほっこり温かいお話を楽しんで頂けたらと思います。

（スタッフちさ／「絵本のじかんVol.3昆虫」より）

「マンボウひまな日」(絵本館）や「ふくろうのオカリナ」(理論社)で大注目の若手作家たけがみたえさんがお話の創作に初挑戦！

クワガタは、月の光をひとりじめしたくて、みんなに意地悪して大威張り。ところがある日、カブトムシに相撲で投げ飛ばされすっかり弱虫に。何日も一人ぼっちで過ごしていましたが、満月の夜みんなが楽しそうに遊んでいるのを見て泣き出してしまい…。

（出版社サイトより）