ゼバスチアンからの電話

商品の説明

17歳のザビーネはボーイフレンドのゼバスチアンに夢中。いつも彼の意向を気にし、振り回されて生活している。ザビーネの母親もまた、夫の言いなりで自分を主張することがない。ザビーネはこんな母に失望しているのだが、恋をした途端に自分も母親のように次第に自主性を失っていくことに気がつく。そんなザビーネのことが重荷になったゼバスチアン。次第に二人はギクシャクしはじめ、ケンカとザビーネの引越しを境に、その関係性は変化していく。

少女から大人になるザビーネとその母親二人の自立の物語でもある。自分自身を見失う恋愛に、果たしてどれほどの価値があるのか。物語としてもとても面白い上に、自分と重ね合わせて読むことで、共感を超えた気づきをもたらしてくれる傑作。

（スタッフようこ）

夫やボーイフレンドの意向ばかり気にする43歳の母シャルロッテと17歳の娘ザビーネ。ある日、母が夫に相談せずに車の免許をとる決断をすることから、それぞれのあり方が変化していく。

（出版社サイトより）

この記事を書いた人

ようこ留野羊子

柿田・山崎夫妻の長女。東京子ども図書館でお話を学ぶ。趣味は生花、ハイキング。人生最後の日に食べたいものは、なめこの味噌汁。2020年10月に長女を出産。（スタッフ紹介ページへ）