ものだま探偵団１

ふしぎな声のする町で

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ふだん使っている道具などに何げなく話しかけていること、ありませんか？人からよく話しかけられる、そんなモノたちには「ものだま」が宿ります、ものだまとはものに宿る魂で、その声は限られた人にしか聞こえません。

この、ものだまの声がほかの土地よりよく聞こえる「坂木町」という町に引っ越してきた小学５年生の女の子、七子。ある日突然、ものだまの声が聞こえるようになります！最初は気のせいか、怪奇現象だと思っていましたが、公園でカサツボと話すのを見てしまって、友だちになった風変わりな同級生の桜井鳥羽（女の子です）にものだまの存在を教えてもらいました。

そんな七子の家でソファに座ると、時間を忘れるという異変が続きます。自称「ものだま探偵」の鳥羽は、ものだまのせいだと見抜き、調査を開始！ふだんは穏やかなものだまですが、怒りや悲しみなど強い感情をもつと、心を閉ざし、怪奇現象を起こします。犯人をみつけ気持ちをほぐす、これが「ものだま探偵」の仕事。さて、犯人は？

解決法は？もちろん、読んでのお楽しみ♪ 日常からなだらかに続くファンタジー世界は親しみやすく、あたたかみのあるやさしいお話です。続編（現在４巻まで）あります。気に入ったら読んでみて。物語を楽しみ始めた中級くらいから読めます。

（コプタ通信2018年9月号より　つきちゃんこと築山真希子）