オリバー・ツイスト（上）

商品の説明

19世紀のイギリス。行き倒れていた身元不明の若い娘が救貧院に運ばれ、男の子を産み落として亡くなります。赤ん坊はオリバー・ツイストと名付けられ、養育院で育ち、９歳で救貧院に移され、その後葬儀屋に年季奉公に出されます。

葬儀屋では、先輩にあたる少年ノアのひどいいじめに耐える日でしたが、ある日ノアがオリバーの亡き母を侮辱したため、オリバーは逆上して暴れ狂い、奉公先を飛び出すと、徒歩でロンドンへ向かいます。

世間知らずのオリバーは、ロンドンで声をかけてくれた少年について行きますが、仕事と称して繰り出した路上で、仲間がするのは泥棒！盗みは発覚し、呆然として逃げ遅れたオリバーは群衆に袋叩きに。

幸い、一部始終を見ていた店屋が無実を保証してくれ、立派な紳士が自宅で介抱してくれます。ところが紳士のためにお使いに出たオリバーは窃盗団に拉致され、お屋敷に侵入するために窓から押し込まれることに…。さあ、どうする？

ちなみに私は最初、語り口調に慣れず、作品世界に入るまでちょっと苦戦しました。特に救貧院の場面あたりは、ドライな突き放した書きぶりと、非情な人々に引きました。でもがんばって読み進めたら、もう止まらない！下巻が待ちきれないかも？！お楽しみください。

（コプタ通信2020年5月号より　つきちゃんこと築山真希子）