リンドグレーン・コレクション

長くつ下のピッピ

商品の説明

世界中で愛されてきた天衣無縫な9歳の女の子ピッピの自由と正義とユーモアに富んだ物語は1941年の冬、病気の娘を元気づけるために語り聞かせたのが始まりだったとか。

この世界一強い赤毛の女の子の物語を今回作者自身がお気に入りだったイングリッド・ヴァン・ニイマンによる挿絵と、今数々のスウェーデンの児童文学を訳して注目の菱木晃子さんの訳で読めることに。

（コプタ通信2018年10月号より　柿田）

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これまで何人もの翻訳者によりさまざまな形のピッピの本が刊行されてきました。1964年に岩波書店から出版された大塚勇三訳に親しんだ方も多いと思います。

新装版シリーズはスウェーデンで2016年に出た改訂版をもとにしています。これまでの邦訳に比べると、生前に作者が自ら手を入れた箇所など原文での変更に従いながら、いくつかの細かな違いがあります。（例）挿絵に合わせて馬の色の変更、黒人差別とも受け取られかねない表現の変更、批判により長らく削除されていた箇所の復活など。

またそれ以外にも個人的には、挿絵、言葉遣いから受ける印象の違いを感じました。大塚・櫻井コンビ訳は良い意味で、ピッピの勇敢さを際だたせていましたが、新装版シリーズは、より今の日本の子ども達が親しみやすい日本語で楽しめるのではないでしょうか。どの時代でもピッピの物語に共感し、勇気を与えられる子ども達がいるはずです。

（留野）