岩波少年文庫226

大きなたまご

商品の説明

ある夏のこと。米国ニューハンプシャー州の小さな田舎町に住む12歳の男の子ネイトの家のめんどりが、新聞にも載るほどの特大のたまごを産みました。

ネイトは涙ぐましい努力をしてたまごを孵します。出てきたのは…なんと恐竜！たまごの記事を見てやってきた古生物学者の先生や仲間の学者たちも大興奮。町は大さわぎ。

ひと段落した頃にはそろそろ秋で、大喰らいで寒さが苦手な恐竜をこれ以上町で飼育するのは無理そう。恐竜になつかれている飼い主のネイトはお別れも覚悟しますが、大人たちの粋なはからいで、学校を休んで世話係としてワシントンへ行くことに。ワシントンでは最初博物館で、次に動物園で飼育します。

ところが、ある政治家が経費削減などを理由に恐竜の殺処分を提案！ネイトはテレビで恐竜をたすけてほしいと呼びかけることに。どうなったかって？だいじょうぶ、とだけ言っておきます。

あらすじだけでは味わえない軽妙な語り口、ユーモラスでちょっぴり風刺も利いていて…。ぜひご自分でどうぞ！

読みやすい上に話にぴったりの挿し絵つきで、本好きなら３年生くらいから楽しめます。毎晩読んであげる、というのもおすすめ。大人も子どもも期待以上の結末に満足まちがいなしです。

（コプタ通信2015年11月号より　つきちゃんこと築山真希子）