岩波少年文庫 092

山賊のむすめローニャ


  • 岩波少年文庫 山賊のむすめローニャ
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商品の説明

三十数年ぶりに読んだら記憶と全然ちがって驚きました。

記憶では生命力溢れる深い森が舞台で、強くて毅然とした主人公の女の子の、もっと気楽な友情と未来にまつわる物語の印象でしたが・・・。

あらすじ

森の中の険しい山の頂に古い城があって12人の山賊とその頭マッティスが、奥さんと小さな娘ローニャと住んでいます。

城はローニャが生まれた晩に落ちた雷で二つに裂け、真ん中には深い裂け目がありました。

マッティス一味が暮らす森の隣の森には同じ山賊のボルカ一味が住んでいて双方はいがみ合っています。

ところがローニャはボルカの息子ビルクと友だちになります。

やがて代官の兵隊に森を追い出されたボルカ一味は、城の反対側を占領します。

マッティスはボルカを追い出すためにビルクを人質に。

しかし裂け目の両側での交渉中、ローニャはボルカ側へ飛び移ってしまいます。

交渉は失敗、娘の裏切りに深く傷ついたマッティスは口をききません。

子どもたちもいがみ合いに我慢ができず、森で二人で暮らし始めます。

夏が終わり冬が近づきます。森での越冬は不可能に近い…。

そんな時、ローニャは森でひとりで泣いている父に会います。

わだかまりは解け、子どもたちは家へ戻り、山賊たちは合併します。

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…あらすじはざっとこんな感じでこびとや鳥女などふしぎな要素もあって小学校4年生くらいから読めます。

が、父と娘の葛藤、子どもたちの恋も含んだ友情、仲間の山賊の老衰など、びっくりするくらい深さのある話なので大人も楽しめます。

いい本は何度読んでも新鮮ですね。

(コプタ通信2015年1月号より 築山真希子(つきちゃん))

商品詳細

作: アストリッド・リンドグレーン
訳: 大塚勇三
さし絵: イロン・ヴィークランド
寸法: 18×12cm
内容: 376p 
製作: 岩波書店
初版発行日: 2001年10月18日

商品の仕様(色、材質、形状、パッケージなど)は予告なく変更することがあります。

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