2017/04/29(土)〜 05/28(日) | 10:30-18:00

【終了】アレックス・ランドルフ&クルト・ネフ展

Eine kleine Ausstelung von Alex Randolph und Kurt Naef

アレックス・ランドルフさんとクルト・ネフさんのお誕生日である5月4日を記念して作品展を開催中です。

展示コーナー全景

お二人とも、たくさんの作品がありますが、今回は現在入手できるものを中心に展示しています。

クルト・ネフさんのコーナー

ネフ社の原点「ネフスピール

ベビートイ各種。左から、「ベビーボール」「カウミ」「ケルバ」「トーナ」「カウリング」「リングリィリング」「グリフィ

ネフさんの遊び心の表れとも言える「スパイラル」。これは旧タイプ(3,300円+税で在庫限り)。

中央の赤黒2色ある「ラビーリンス」は駄玩具的なおもちゃですが、デザインと加工の美しさが際立ちます。1枚の板から迷路の壁を残して削る技術には驚きます。右の「ネフこま(小)」は、ネフ製品としては最も安価なものとして有名(笑)。回しやすさは抜群。

奥の「キシローナ」は、イタリア・レシオ社の鉄琴。上の色棒をつまんで離すと下の色玉が鉄琴に当たり音が鳴ります。玉の高さを変えると、鉄琴への当たりが変わり、音質も変わります。鉄琴部分は取り出すことができます。手前の「ディスクキューブ」はユシラ社のロングセラー。大きさの異なる円盤をはめる遊びです。右手前は「クリップクラップ」(ジーナ社)。

左は「ムルティポ」(ジーナ社)、右はネフさんの遺作「レゴロ」(ネフ社)。

左は「ビナリオ」(レシオ社)。ハンドルを回すと、色棒が下から出てきます。

お二人の伝記。手前はネフさんの「Kurt Naef -Der Spielzeugmacher」。奥はランドルフさんの「Die Sonnenseite(陽のあたる場所)

アレックス・ランドルフさんのコーナー

ランドルフさんの紹介パネルも新しくしました。奥は「ザーガランド」「チャオチャオ

左から、「ウミガメの島」「コブタのかけっこ」「テンポかたつむり

左から、「さあ湖をわたりましょう」「ドメモ」「ガイスター」「はげたかのえじき

ランドルフさん側から見る。

ネフさん側から見る。

二人の略歴比較

お二人の略歴をひとつにまとめてみました。

アレックス・ランドルフ氏略歴 年齢 年齢 クルト・ネフ氏略歴
ボヘミア地方でアレックス誕生(現在のチェコ) 0 1922.5.4    
ベニスに定住 2 1924    
    1926.5.4 0 スイス・バーゼル州のエプティンゲンで誕生
        農場で育つ。父は工場勤め、母が農場と家庭をみる。
スイスの寄宿学校 10 1932?    
ベニスのギムナジウム        
両親はコロラドの農場へ 16 1938    
    1939 13 農場を手放し、トリムバッハへ転居
アレックスは「ナンセン旅券」で渡米        
シカゴ大学入学 18 1940.9?    
    1942 16 家具職人になるため3年間の修行。
大学3年を中断して従軍 20 1942.12    
北アフリカ(カサブランカ→アルジェリア)へ        
オーストリアで終戦を迎える 23 1945    
    1951 25 インテリアデザインの学位取得。バーゼルの大きなホームデコレーションの会社で3年間働く
ゲアトルーデ(妻)と出会う 30 1952 26 アリス・ドゥンケルと結婚
「ネリーのおはなし」執筆 32 1954 28 夫婦でバーゼルにインテリアデザインと美術工芸品の店を構える。モダンな家具やオリジナルデザインの家具を販売する。(2年後中心街に移転)
最初の出版物「郵便船」 32 1954    
母マリー死去 33 1955.6    
    1956 30 おもちゃの道に入らせることになるきっかけとなるネフスピール誕生
ウィーンの「カフェ・ハヴェルカ」で友人のフォイアシュタインに「Twixt」のアイデアを見せる。 36 1958.10    
ボストンで広告代理店の編集者として働いている間に、ペントミノを再発見 37 1959?    
最初のゲーム「Pan-Kai パンカイ」発売 39 1961    
アレックスとゲアトルーデ、ローマへ        
「Twixt トゥイクスト」発売 40 1962 36 玩具の生産に専念
将棋を学ぶため日本へ(「将棋世界」1969年9月号の記事にも登場 44 1966    
    1967 41 ツァイニンゲンに自社工場建設。
        ピエール・クラーセンと出会う。この後、ネフさんはデザイナーとしてよりも、優れたものを選び取ること、そして生産と市場を準備することに専念するようになる。
ベニスへ 50 1972    
ザーガランド」が年間ゲーム大賞受賞 60 1982    
    1989 63 ネフ社から引退。引退後も、モデュロModulo、タベラTabella、グラデュスGradus、スパイラルSpiral、カウミKaumiなどの作品をコンスタントに発表。
        玩具店「プレイオン」開店(1998年まで)
    1992 66 フランスに移住
    2003 77 スイス・ツォフィンゲンに移住
ベニスにて永眠 81 2004.4.27    
    2006 80 80歳を記念して、ネフの本「Kurt Naef Der Spielzeugmacher」がスイスで出版される
    2006.11.30 80 永眠
90歳を記念して、伝記「Die Sonnenseite」がドライ・ハーゼン社より出版 (90) 2012    
名称:
アレックス・ランドルフ&クルト・ネフ展
開催日:
2017/04/29(土)〜 05/28(日)
時間:
10:30-18:00
場所:
百町森店内
料金:
無料

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