30近い国や地域で今も戦争、紛争がおこっていて、世界人口の1/3が戦禍に巻き込まれているそうです!
ペシャワール会の中村哲さんを御存知でしょうか?中村さんは1984年よりお医者さんとしてパキスタンの病院に赴任し10年間診療活動を続けました。その間から今に至るまで、パキスタン国内のアフガン難民への診療、さらにアフガニスタン国内にも活動範囲を広げ、診療だけでなく様々な平和活動をアフガニスタンで続けていらっしゃいます。私がアフガニスタンに興味を持ったのは1冊の絵本からです。
私はいわゆる戦争がテーマの絵本が苦手です。そういう絵本を子ども達に読み聞かせることができません。 感情移入してしまって、ただただセンチメンタルになってしまいそうだからです。
しかし、ある日戦争がテーマの絵本を読んでみようかなと思えることがありました。今から、20年近く前、息子の小学校の授業で「静岡平和資料センター」への見学した時、職員の方が「ここに展示してある資料はすべて過去の戦争のこと。しかし今も世界では多くの人が戦争のために苦しい思いをしています。今、いくつ戦争をしている国があると思いますか?」と子ども達に質問しました。その数の多いことに 子ども達も私もびっくりしました。その時、現在の戦争のことなら伝えられるかも知れないし、むしろ現実を知ってほしいと思い、小学校で「せかいいちうつくしいぼくの村」を読むことにしました。
せかいいちうつくしいぼくの村
小林豊/作・絵 ポプラ社
22×29cm 41p 1995年12月初版
- せかいいちうつくしいぼくの村
- 1,200円+税(10%税込1,320円)
054-251-8700
アフガニスタンの美しい村「パグマン」にすむヤモは、お父さん、ロバのポンパーと一緒に町へ収穫したくだものを売りに行きます。はじめての経験にワクワクしながら、張り切っているヤモの姿は頼もしく、活気ある市場や人びとのあたりまえの日常にこころ穏やかに読み進むのですが・・・。戦争中にこの国を訪れた作者が、実体験をもとに描いた絵本。この国の人たちの誠実さが伝わってきます。絵のない最後のページの言葉には衝撃が走ります。
同シリーズの「ぼくの村にサーカスがきた」「せかいいちうつくしい村へかえる」も続編としておすすめです。各1,200円+税
- ぼくの村にサーカスがきた/小林豊
- 1,200円+税(10%税込1,320円)
054-251-8700
- せかいいちうつくしい村へかえる
- 1,200円+税(10%税込1,320円)
054-251-8700
中村哲さんの講演会
『アフガンにいのちの水を』
33年の活動報告
中村哲静岡講演会
- 日時:9月5日(火)18:45?21:00
- 会場:静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」中ホール(大地)
- 参加費:前売1,300円(当日1,500円)高校生以下:前売り1,000円(当日1,300円)
百町森でも前売り券発売中!
今回、中村さんの一時帰国に合わせて、この講演会ができることになりました。 世界の政治情勢が不安定な今、私達も中村さんの活動のおはなしを聞きたいし、多くの方に聞いて 欲しいと思い賛同団体として協力させていただくことにしました。是非、参加してください。 中村さんの報告から、何か希望へ向かうヒントをもらえたらいいなと思います。
当初、6/5(木)の予定でしたが、諸事情で延期になりました。御注意下さい。
詳細は、講演会Facebookで
山崎直子