百町森お店日記:その17『えほんのきおく』

「ぐりとぐら」や「おでかけのまえに」、「あさえとちいさいいもうと」、「はらぺこあおむし」・・・
私にとってよーく記憶に残っている本は、大人になっても手元に残っていた絵本ばかり。それ以外にもたくさん読んだはずなのに、残念ながら内容はおろか、題名さえ覚えていない絵本もあります。

でも、百町森で働くようになって、「この本昔読んだなぁ」「あっこれも読んだことある」と昔を思い出す絵本にたくさん出会えました。その度に懐かしく思って、改めて購入した本もあります。
そして先日、思いがけず再会した本がありました。

いわむらかずおさんの「ねずみのかいすいよく」です。

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梅雨があけた頃、そろそろ雨の絵本から暑?い夏の本に模様替えしなくっちゃ!と店内の展示を 衣替えしました。その際に、ふと改めて中を見てみよう・・・思ったのです。

内容は5匹の子ねずみたちと、そのお父さんお母さんが海水浴にでかけるお話。 最初は、昔読んでいた本だとまったく気がつかなくて・・・あるページにたどり着いた時に、「あっ」っと叫んじゃうくらい驚いて、一気に思い出しました。

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沖に取り残されてしまったお父さんを助けるために、みんなの浮き輪を結んで、大きないかだを作ったシーン。
このシーンがすごく好きで、小さい頃によく読んでいたんです。 まねっこしたくて、私と弟の浮き輪を結んでいかだを作ったこともありました。 上手く乗れなかったけれど(笑)

すっかり忘れていたのに、ページを見た瞬間いろんなことを思い出して・・・なんだか不思議な気持ち。20年以上前のことなのに、ちゃあんと心の奥に残っているんですね。
それにしても、毎日のようにお子さんに絵本を読んでいるお母さんは、こんな経験もっと頻繁にあるんでしょうか。もしかして、私みたいにすっかり忘れているなんてことないんでしょうか。ちょっぴり気になります。。。

この「ねずみのかいよく」、いわむらかずおさんの描く絵がとっても可愛らしくて、お話もほんわか。元気で家族思いの子ねずみたちや、優しそうなお父さん、しっかり者のお母さんも素敵です。今の季節にぴったりなので、ぜひ読んでみてくださいね。

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