2021/07/11(日)、7/24(土) | 13:00-17:00

【終了】【保育・家庭教育セミナー2021】
遊びで育つ「数」の力(オンラインのみ)

赤ちゃんが「数」を理解するまで

今年のセミナーはオンラインのみで開催します

今年は、新型コロナの感染状況が予想できないため、オンラインのみで開催することにしました。今年は2日間、計2回の配信を行います。ご都合に合わせてお選びください(2日間の内容は同じです/質問部分は異なります)。各回とも開催日から1週間限定でビデオ講義部分を視聴できます。

事前に撮影した映像を使って講義を行い、その後、リアルタイムでQ&Aを行います。(ビデオ講演3時間+質問コーナー約30分〜1時間)

配信時間について

時間枠として4時間を予定していますが、これは必ず4時間配信するというわけではありません。動画配信3時間+質問1時間はあくまで予定です。動画が短くなったり、質問が少ない場合は早く終了する場合もありますので、ご了承ください。

1週間限定で後日視聴(オンデマンド配信)もできます

「日程が合わない」「4時間も連続して視聴できない」といったご意見を多くいただきました。そこで、各回ともウェビナー後、1週間限定で講義部分のみ(質疑応答は含みません)をご視聴いただけるようにしました。

  • 配信するのは講義部分のみで、質疑応答部分は含みません。
  • 期間内であれば、お好きな時間に何度でも視聴可能なオンデマンド配信方式です。
  • リアルタイムのウェビナーに参加された方も、オンデマンド配信をご視聴いただくことができますので、復習にどうぞ。
  • すでにお申し込みいただいている方も、オンデマンド配信をご視聴いただけます。
  • 視聴方法につきましては、準備ができましたら、メールにてご連絡いたします。
  開催日 時間

オンデマンド配信期間(講義部分のみ)

1 7/11(日) 13:00-(17:00までには終了) 7/11(日)18:00-7/18(日)18:00
2 7/24(土) 13:00-(17:00までには終了) 7/24(土)18:00-7/31(土)18:00

(2021年6月23日追記)

2019年の「保育・家庭教育セミナー」の講師 澳塩渚さんを再びお招きします

今回の講師奥塩渚さんは発達に偏りがある子に長年関わってきた方です。
2019年に「気になる子の遊びと学び」というテーマで
子どもたちのつまずきの背景や、それに合わせて遊びと学びをどうサポートするかについて
保育者、学習支援に携わる小学校の先生、親御さんなどに丁寧に話していただき、大変好評でした。

赤ちゃんはどうやって「数」の概念を獲得していくのか

今回は、そうした学習のつまずきの中でも、たびたび取り上げられる「数」をテーマにお話して頂きます。
6月に澳塩さんは「子どものつまずきからわかる 算数の教え方」という本を出版されました。
この本は教科学習としての「算数」が対象ですが
今回のセミナーでは、小学生以前の乳児期・幼児期の発達を深掘りしていただき
乳幼児期の発達段階に沿って、大きさや数の概念がどう育っていくのか
それがどんな遊びの中で、どのように育まれるのかを順番を追って丁寧に話していただきます。

百町森は、「子どもは遊ぶことで成長する」という考えのもと、
幼児期の遊びが、小学校での学習の準備になる、とお伝えしてきました。
それは、ドイツやハンガリー、スウェーデンの幼児教育を見ての実感です。
その一方で、「この遊びが、この発達段階の子どもにどのように働きかけるのか、それがどう学習につながるのか」という点については、 まだまだ網羅的に説明できていません。
今回、発達の専門家である澳塩さんをお招きすることで、その部分がかなり明らかになると思います。

乳幼児期の遊びの中にある「数」への準備に注目

「数」=算数に繋がるというと、早期教育と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが
逆に、発達段階に沿っていないことをやらせることがいかに無意味なことかが、ご理解いただけると思います。

小学校の授業についていくためとか、生活の中で、ものを並べたり、分類したりといった、一見些細な事に見えて重要なことで困らないように(それは大人になってからも生きていく上で日常的に使う能力ですものね。)、…といった内容です。

乳幼児の保護者、保育者、児童発達、子育て支援、保健師、小学校低学年の支援者にぜひ

今回は、赤ちゃんの誕生から始まって、乳幼児期にどのような発達を辿るのか、その中で「数」の力をどう育んでいくのか、といった話が中心になるため、小学生の「算数」の話はほとんどありません。しかし、小学校低学年で出てくる「数のつまずき」は、特に幼児期の発達に遡る必要があると思います。 どのような順序・過程を経て、数の概念を獲得していくのか、というステップを理解することは、つまずきの原因を考える上で大変重要です。

そういった意味では、保育や教育の関係者、乳幼児の親御さん、療育・発達支援関係者、学習支援関係者、一般の方など、子どもに関わる全ての方に聞いていただきたい内容です。子どもを見る目、遊びを見る目がきっと大きく変わると思います。大勢の方のご参加をお待ちしています。

講義内容

お金や時間など、数の理解は生活に大きくかかわってきます。
最近では「算数のできる子を育てる」ためのワークなどもよく出版されています。

しかし、子どもの発達の中でどのように数の理解が進むのかは、あまり話題になることはありません。
子どもたちが数に親しみ、数の持つ法則を楽しみながら身につけていく過程には、遊びが大きく関わっています。

子どもたちにとって遊ぶことは学ぶことです。

子どもたちは、自分の発達段階に合った数の遊びが大好きです。
この講座では、遊びの中で育まれる数の力と、数の理解が苦手な子たちへのサポートについてお話しします。

(澳塩渚)

プログラム

  所要時間 月齢・年齢 主な内容
  約5分 あいさつ・ご連絡   百町森より。質問の方法などのご説明
1部 約20分 1.学ぶことは遊ぶこと   発達と成長、発達の動機
約50分 2.数の世界への助走 7ヶ月くらいまで 1、3、5ヶ月の変化、感覚、視覚、3ヶ月までの遊び、原コミュニケーション三項関係、喃語・指さし
  約5分 休憩    
2部 約45分 3.欲張りさが数につながる 8ヶ月から3歳未満 両方が欲しい、持つ・押す・つかむ・持ち変えるおもちゃ、見通しと模倣遊び、移し替えることが数の理解を促す、重みづけ
  約5分 休憩    
3部 約70分 4.遊びが支える・遊びが促す 3歳から6歳 3歳になると数の学習が始まる、大きい?小さい?、分ける力・まとめる力、色の次は形、まとめる遊び、すぐれたおもちゃは一対一対応、数を数える、数字と数詞がむすびつくまで
約5分 5.数理解のつまずきに気付いたら 就学以降 小学校にはいってからのつまづきをサラッと簡単に
  17時まで 質疑応答・終わりのあいさつ   ZoomのQ&A欄からのご質問に、澳塩さんがリアルタイムでお答えします。
  • ビデオ講義は3部構成で、間に5分程度の休憩をはさみます。
  • 講演終了後は、質問コーナーを設けます。ZoomのQ&Aからお問い合わせください。

講師プロフィール

澳塩 渚(おくしお なぎさ)

公認心理師

学習支援教室「まなびルームポラリス」主宰
大学在学中より適応指導教室にて不登校の児童生徒の学習サポートを行う。 発達に偏りのある児童の家庭教師等を経て、放課後等デイサービスおよび児童発達支援事業所にて、学習支援、ソーシャルスキルトレーニング等を担当。 子どもたちの言葉の力を育むことが学習やコミュニケーションの充実につながると考え、現在は静岡市にて作文読解、コミュニケーションのための学習支援教室「まなびルーム ポラリス」を主宰。 発達に偏りのある子どもたちが自分自身を適切に表現し、自立していくため力の育成を目指し、様々な活動を行なっている。「実践みんなの特別支援教育」で【作文の力を教室でつける活動たからばこ】を連載中。

著書

親、保育者、言語聴覚士、学校関係者など様々な立場の方から喜びの声が

澳塩さんが講師を努めた「保育・家庭教育セミナー2019 気になる子の遊びと学び」のアンケートより

気になる子がつまづく原因や状況を、わかりやすく説明してもらえたので、援助方法が考えやすかった。接する子どもたちによって、絵本の読み方を考えるポイントを学ぶことができた。(保育者)

全ての事例の中に、クラスの子どもたちの姿が見えるようでした。毎日、「どうしたらよいか」の連続でしたが、その原因・背景をうかがい、何となくわかったような気がします。クラスの中で、子どもを温かい目でもう一度見直してみたいと思います。ぜひまた、お話をうかがいたいです。(小学校教諭)

子育て支援室で働いています。最近は、発達の遅れを気にする母親からの相談が増えているので、とても勉強になりました。(子育て支援室勤務、保育者)

自分の子どもたちが楽しく日々生きられるよう私に何ができるのか、立ち止まって考えてみることが少しできました。(親)

その子を取りまく全ての大人が、困りごとの背景を共有するために、保健師の役割が果たせるとよいと思いました。(保健師)

数についての発達や支援方法をよく知らなかったので、勉強になり、興味が広がりました。(中略)今回のお話で、娘のことを少し理解できるようになりました。(言語聴覚士、親)

手のかかる子だと思いながら育てていました。幼稚園の年少で凸凹(広汎性発達障害)と言われ、少しずつ勉強してきたつもりでしたが、今日のお話のほとんどで当てはまることがあったので、とても参考になりました。(親)

今、学習につまづく子が多く、悩んでいました。根本を理解することが本当に大切だなとわかりました。私も指導中、「休みたいだけ」などと考えてしまいがちですが、できない理由があると知ることができました。(学習塾の指導者)

今回のウェビナーの特長

1.事前に撮影・編集した映像なので品質が安定

リアルタイムのライブ配信ではなく、百町森の配信スタジオであらかじめ撮影し、映像編集した講演を開催日時に配信します。音声や映像などのトラブルがなくなり、安定した品質でお送りします。

2.配信後のQ&Aコーナーはリアルタイム

とはいえ、視聴中の疑問や、かねてから知りたかった質問などは、配信後にQ&Aコーナー(チャット形式)をご用意します。ここでは、講師の澳塩さんに百町森に来ていただき、リアルタイムで答えてもらいますので、この機会をどうぞご活用ください。

ウェビナー概要

  • 視聴料:下欄参照
  • 配信日時(2回):毎回、同じ内容の映像を再生する形で配信します。講義終了後の質問コーナーでは、先生がリアルタイムで、オンライン参加していただきます。
  • 配信時間:映像約3時間(予定)+質問コーナー約20分から最大1時間(全体として最大4時間)
  • 配信サービス:Zoom社のウェビナーサービスを利用
  • 視聴方法:PCまたはスマートフォン・タブレット(いずれも専用アプリのインストールが必要です)
  開催日 時間 申込締切日時(ご入金完了時点)
1 7/11(日) 13:00-(17:00までには終了) 7/9(金)夜23:59
2 7/24(土) 13:00-(17:00までには終了) 7/22(木)夜23:59

注意

  • 2回の動画の内容は同じです。ただし、質問コーナーはライブ配信となるため、毎回内容は異なります。
  • ライブ配信のため、YouTubeのようにいつでも見ることができるオンデマンド方式ではありません。決められた配信日時のみ、視聴が可能です。
  • 必要なシステム要件(通常は気にする必要はありません):PC,Mac,Linuxの場合スマートフォン・タブレットの場合
  • インターネット接続に必要な通信費はお客様のご負担となります。
  • 有線LAN接続、高速Wi-Fi等の高速インターネット接続環境を推奨いたします。
  • オンラインでの開催のため、有料動画やYouTubeのような高画質ではありません。ご了承ください。
  • また、参加者の皆さまの視聴環境(ネットワーク回線やWi-Fi環境など)により、見にくかったり、聞きにくかったりする場合があるかもしれませんが、ご容赦ください。
  • 参加者の皆さんの映像や音声を、主催者や他の参加者が視聴することはできません。ご安心ください。
  • ウェビナーに同時接続できる人数は最大100人です。定員になりましたら、締め切らせていただきます。
  • お申し込み・ご入金いただいた方のみがご視聴いただけます。
  • 配信する映像や音声を録画・録音したり、ネット配信することはおやめください。


お申し込みからウェビナー配信までの流れ

  1. 上記の「stores.jp」でお申し込みください。
  2. 先払いとなります。お申し込み締め切りまでに、ご請求金額をお支払いください。
  3. ご入金いただくとメールが届きます。そのメールに、URLが記載されているので、そのリンクをクリックして、PDFをダウンロードしてください。
  4. PDFには、zoomウェビナー登録用のURLが記載されています。QRコードをクリックするか読み取っていただき、登録ページに移動して「事前登録」を行ってください(お名前やメールアドレス、簡単なアンケートなど)。この際、ご氏名はstores.jpでお申し込みいただいたお名前でご入力願います(ご入金いただいた方と同一人物であることを確認するため)。
  5. 事前登録が完了しましたら、「ウェビナー登録が承認されました」という画面に遷移します。
  6. そのページの下にある「このURLをクリックして参加してください。」というリンクをクリックすると、ウェビナーのページに移動します。Zoomのアプリがインストールされてない端末の場合、インストールを促されますので、それに従って、ダウンロードしてインストールしてください(なお、上のアプリのインストールは、その場でできなくても、「ご登録ありがとうございました」というタイトルのメールが届きますので、その中の「ここをクリックして参加」をクリックすればインストールできます)
  7. 配信日の1日前、および1時間前に、「お知らせメール: オンライン・ウェビナーが1日内(1時間内)に開始します」とというタイトルのメールが届きます。
  8. 配信日時の15分前になると、そこに記載されているURLから、会場に入場できます。早めに入場して、映像や音声を確認してください。
  9. トラブルがありましたら、百町森までお電話(054-251-8700)ください。
  10. 時間になったら、配信が始まります。

**** 免責事項(必ずお読みください) ****

  • ご自身の操作で事前登録を必ず行ってください。
  • お客さまの通信環境などによって、ウェビナーに参加できない場合でも、予定通り開催します。
  • お客様の事情で参加できない場合でも、キャンセル・返金はできません。
  • ウェビナーが始まってからのお問い合わせには、対応できない場合がございます。ご了承ください。
  • ご心配な方は、開始前から会場に入室できるようにしますので、早めにご確認ください。
  • 当社および講師のインターネット接続環境や、ソフトウェアの不具合などで、急遽中止または延期する場合があります。
  • ご質問には、内容や時間の都合上、回答できない場合がございます。
  • 著しく進行の妨げとなる事態が起こった場合、途中で参加をご遠慮いただく場合がございます。
  • お支払いの確認ができていない方がご視聴されている場合、強制的に退室していただきます。
  • 一般の方が会員向けの買い物かごで注文・お支払いいただいた場合、ご視聴いただけません。返金にも応じられません。

保育・家庭教育セミナー2019」のアンケートから

2019年は澳塩先生に、「気になる子の遊びと学び〜つまずきの背景を知り、それに合わせて遊びと学びをサポートする〜」と題して、3時間の講演をしていただきました。アンケートには様々な立場の方から、喜びの声が寄せられました。

現在1・2歳児を見ていて、玩具の取り合いをしていた時に、急に動かなくなってしまったり、友達を叩いてしまったりという子がいて「どうしてこうなるんだろう?」と思っていましたが、その行動には脳の働きが大きく関係していることがよくわかりました。

今後はこのような行動を示した時には、私から「悲しかったね」「使いたかったんだね」と気持ちをしっかり伝えてあげようと思います。

今日の講演で、子ども達の行動には必ず意味があるということを知りました。「なんでできないんだろう?」「なんでこうなるんだろう?」ではなく、それには必ず理由があることを知っていれば、その子に合ったサポートができるんだろうと思います。

また、手遊びやわらべうたにも保育に取り入れる理由がきちんとあることが、改めてわかりました。 どんどん保育に取り入れて、子どもたちがのびのびと 楽しくすごせる保育をしていきたいと思います。 ありがとうございました。

(保育士)

具体的な支援の、手はじめの部分が聞けて、より、深く学びたいと思いました。

すべての子に学びの機会を与えたいという、澳塩先生の熱い思いを頂きました。

最近療育を受けられる施設が増えていますが、その内容の見えない部分もあるので心配もあります。

また、もっと支援の方法を 学んだ保育者が保育園だからできる、インクルージョンの保育、そしてそれが小学校中学校とつながっていくといい社会になるのになと感じています。

(保育園園長)

気になる子を持つ保護者達は、なんとか小学校生活に付いていけるように 習い事などさせたり叱ったりしているのをよく聞きますが、その事が その子をかえって苦しめているように感じます。

保護者がその子の発達を認識し、受け入れ、サポートにつなげれるよう、このような講演は、とても意味があると思います。

理論的に説明してくださり、とても良かったです。

日常生活の中や遊びの中でサポートできれば、園生活や学校生活で苦しさを感じたり、過ごしにくい子も、気持ちが楽になるのではないでしょうか。

気になる子の、苦しさの理解者が増えていくことが、不登校・ひきこもりなどの問題につながっていくのではないか?と感じました。

(保育士、放課後等デイサービス、子育てサロン)

学習と聞くとアレルギー反応が出る(というかあまり良い気分がしないでいた)のですが、 澳塩さんの話はとても聞きやすく、覚醒水準も高い状態をキープできました。

学習は「教えこもうとするもの」という、子どもに有無を言わさないイメージがありましたが、 澳塩さんがそうした「上から」ではなく、子どもがどこにつまずいているかに着目して 子どもに足並をそろえる「伴走者」として、経験し学んでこられたことを話して下さったから、自分の中にストンと入ってきたのだと思います。

そして、自分も爪をかんでたなぁ~消しゴムにも机にも穴開けたなぁ~と、幼い頃のことを思い出し、そういう時、ADHDだとか自閉症だとか、線を引かれたらたまらない、「〇〇だったんだね」と理解ある言葉をかけられることで、すごく生きやすくなるだろうなと思いました。

これから出会う子どもたちにも、そうした理解・共感を寄せられる保育者でありたいと思います。ありがとうございました!!

(保育士)

名称:
遊びで育つ「数」の力
開催日:
2021/07/11(日)、7/24(土)
時間:
13:00-17:00
場所:
オンライン開催
料金:
2,500円(会員2,000円)

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